日刊大衆TOP 娯楽

【武豊】いよいよクラシック最後の一冠、G1菊花賞です

[週刊大衆2017年10月30日号]

バナー

 好天に恵まれた3日間競馬の最終日。スマートレイアーとのコンビで京都大賞典に挑戦するか。それとも、コパノリッキーとともにマイルCS南部杯に臨むか。本当に悩みました。悩んで、悩んで、また悩んで。今回は、より長いつきあいとなったスマートレイアーに乗せてもらうことにしました。

 彼女と初タッグを組んだのは、アユサンが桜花賞を制した2013年4月7日の阪神4R3歳未勝利戦です。春のクラシックには間に合いませんでしたが、いずれ、大きな勲章を取れるはずや。そう思わせてくれるほど魅力あふれる牝馬でした。そんな彼女も今年7歳。年内いっぱいで引退し、繁殖牝馬になることが決まっています。

 思い返すと、気持ちいいほどの会心の勝利もあったし、歯がゆい思いをしたこともありました。そんな、さまざまな思いの中で、心に引っかかっているのが、大きな勲章……G1のタイトルに手が届いていないことです。

■G2京都大賞典を勝って、エリザベス女王杯へ

――ここを勝って、気持ちよくエリザベス女王杯に進みたい。この思いが届いたのでしょうか。スマートレイアーも本当に素晴らしい走りを見せてくれました。この日の勝利で、僕自身、京都大賞典は9度目のV。初めて重賞を勝った97年のトウカイローマンから始まって、スーパークリーク(89・90年)、メジロマックイーン(91・93年)、マーベラスサンデー(96年)、リンカーン(05年)、そして昨年のキタサンブラック……どの馬も思い出深い馬たちです。

 でも、しかし。それはそれとして、何よりもうれしかったのは、これで自信を持ってエリザベス女王杯に臨めるということです。マイルCS南部杯に出走したコパノリッキーが、横綱競馬で自身10個目のG1タイトルを掌中にしたというニュースも重なって、この日は本当においしいお酒を飲むことができました。充実の秋。実りの秋。収穫の秋。今年の秋を武豊一色にするために、さらに一段、ギアを上げて頑張ります。

■土曜日にエアスピネル、日曜日にダンビュライトで参戦

 今週末の競馬は、まず21日、土曜日に、エアスピネルとともに、東京のメインレース、G3「富士ステークス」(芝1600メートル)に出走。翌22日は、ホームグラウンドである京都に戻り、ダンビュライトをパートナーに、牡馬三冠レース、最後の一冠、G1「菊花賞」(芝3000メートル)に挑みます。

 エアスピネルは、昨年のクラシック戦線を沸かせた期待馬。もしも、生まれた年が変わっていたら、すでに大きな勲章を手にしていても、何の不思議もない力を秘めています。もう一方のダンビュライトも、今年の春のクラシックでは主役を務めた馬。有力馬が別路線に進み、本命馬不在の戦国菊花賞といわれる今年は、十分に一発を狙えます。

 土曜は東京で、日曜は京都で。皆さんにお逢いするのを楽しみにしています。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外G1制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】いよいよクラシック最後の一冠、G1菊花賞です

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.