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プロ野球「清宮ドラフト」、逸材たちの行方を“3賢人”が占う!

[週刊大衆2017年11月06日号]

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プロ野球「清宮ドラフト」、逸材たちの行方を“3賢人”が占う!

 選りすぐりの若武者たちの中で、一際輝く超新星。この男を中心にオフと来年の球界は回る――その、宿命のくじを引くのははたして!?

■怪物スラッガー・清宮幸太郎が話題の中心

 日本シリーズの足音が聞こえてくる一方、移籍や戦力外通告といった話題も出て、はやストーブリーグの気配が漂い始める季節。そんな晩秋をもう一度熱くするのが、ドラフト会議だ。今年は10月26日に予定され、プロ志望届を出した高校生(106名)・大学生(105名)・社会人の有力選手が指名を待つ。

 とはいえ、話題の大半は、本塁打111本の高校記録を持つ怪物スラッガー・清宮幸太郎(18=早稲田実業)に集中。事実上の“清宮ドラフト”だ。今回は、彼の動向を軸に、本誌連載も好評なID野球の申し子・伊勢孝夫氏、V9巨人の元エースで引退後はロッテ、巨人のスカウトとして、あの落合博満を発掘した城之内邦雄氏、スポーツライターながら選手のボールを実際に受けに行って評価を下す「流しのブルペンキャッチャー」としてアマチュア球界では知らぬ者のない安倍昌彦氏の“3賢人”に話を聞き、今年のドラフトの行方を占った。

●巨人や阪神、ソフトバンクなど、指名争い大混戦

 まずは、なんと言っても清宮。現状、5~7球団が1位指名するとみられる。「欲しくない球団はないでしょう。清原和博、松井秀喜ほどではないというのが多くの見方ですが、素材はピカイチだし、集客力も見込める。とはいえ、競合は確実。巨人をはじめ、阪神、ソフトバンク、ヤクルト、日本ハムはほぼ指名確実で、楽天やロッテが手を上げる気配もあり、大混戦が予想されます」(スポーツ紙記者)

 中日も、即戦力の投手が欲しい現場に対し、絶対権力者である白井文吾オーナーが「清宮を獲れ!」と厳命したといわれ、押し切られての参戦もありうる。とすれば、8球団の大競合となる。

「初めて見るバッター。誰かに教わった匂いがしない、オリジナリティの塊」と安倍氏が絶賛すれば、伊勢氏は「見たところ、低目の球が打てへんな。そこをどう改善していくか」と注文をつける清宮。とにもかくにも話題を集めるのもスターならではだが、本人は、どの球団でもいいというわけではなさそうだ。「清宮には20代でメジャー挑戦したいという意思があるため、ポスティング移籍を認めていない巨人、阪神、ソフトバンクが指名した場合、拒否して進学もありえます」(前出のスポーツ紙記者)

 とはいえ、競合の危険を冒してでも獲りにいく価値は十分ということだろう。

■広島カープは地元・広陵高校の星、中村奨成を指名

 一方、清宮獲りレースから、いち早く降りたのが広島。早々に地元・広陵高校の星、中村奨成(18)を指名することを公表した。甲子園で大会タイ記録の6本塁打を放った中村だが、その直後のU-18ワールドカップではボロボロ。評価が急落したともいわれたが、安倍氏の見立ては違う。「城島(健司)さんや谷繁(元信)さんにも勝る、走攻守三拍子揃った逸材。U-18では本当にヘトヘトだったようなので、参考外でいいと思います。これから筋力がつけば、素晴らしい捕手になるでしょう」

 広島に入団すれば、今季のファームMVPで、高卒新人捕手として初めて一軍で安打・打点を記録した坂倉将吾とのポジション争いになるが、「2人を競わせ、適性を見て、どちらかをサードにコンバートするプランでは」(広島番記者)ともいわれる。実際、城之内氏も中村サード案について、「捕手は足にも負担が大きく、大変なポジション。中村は足も速いし肩も強いから、サードかレフトで使えば、小笠原道大みたいな大打者になるかもしれない」と可能性を指摘する。

■“高校BIG4”のうち、安田尚憲と増田珠はやや出遅れ気味

 そんな清宮、中村と並んで“高校BIG4”といわれた安田尚憲(18=履正社)と増田珠(18=横浜)は、やや出遅れ気味。「1位指名が清宮に集中しすぎて、どうしても“外れ1位の有力株”に留まりそうですね」(専門誌記者)

 とはいえ、それでも3賢人の評価は高い。「安田は、成長すれば5年目に3割近く打つ中距離打者になれるんじゃないか」(安倍氏)

「増田はフォームが良くなった。あとは振りに行くときに左足の膝が伸びてるから、もっとゆとりが持てるか。時間はかかるけど、楽しみな素材や」(伊勢氏)と、即戦力ならずとも、中長期的な育成のしがいがある選手と見ている。

■JR東日本の田嶋大樹は最速152キロの大型左腕

 さて、広島が実は最後まで「中村と迷っていた」(前出の番記者)というのが、社会人・JR東日本の田嶋大樹(21)だ。佐野日大のエースとして甲子園を騒がせ、高卒時もドラフトの目玉だったが「まだプロで通用しない」とJR東日本に入社。最速152キロの大型左腕に成長した。「いいピッチャーだ。左で150キロを投げられるのはすごい。腕の振りがいいし、あまり高めに抜けないもんな。変化球も低めに投げられている」(城之内氏)

 この田嶋には、即戦力の左腕を求める横浜、中日、西武、オリックスが熱視線。涌井秀章がFAで抜ける目算の高いロッテも虎視眈々と狙っているという。「今年は“即戦力の投手なら田嶋”といわれている。そこで競合を避け、西武や横浜は“今年の高校ナンバーワン投手”と名高い、青藍泰斗の石川翔(18)に行く可能性もあります」(専門誌記者)

 伊勢氏も石川の投げる姿を見て、思わず、「高校生投手では一番やな。投げ方も腕の振り方もええ。ストレートと変化球の振りもほぼ一緒や。打者からしたら攻略が難しいかもな」と感嘆。最速151キロの右腕には、西武の一本釣りがあるかもしれない。

■大学・社会人を中心に即戦力を担える投手がそろう

「今年は“投手不作の年”といわれつつも、大学・社会人を中心に即戦力を担える選手が揃っています。田嶋の競合回避のため、石川と並んで注目の最速152キロ左腕、立命館大の東克樹(21)には、阪神や楽天、ヤクルトも食いつく“隠れ競合”状態。ピッチャーのコマ不足が深刻な阪神は、清宮の外れ1位で明治大の斉藤大将(22)の獲得に動くでしょう」(専門誌記者)

 他にも仙台大の馬場皐輔(22)、ヤマハの鈴木博志(20)、日立製作所の鈴木康平(23)あたりは、外れ1位か2巡目あたりで獲得される可能性が高い。「六大学“最弱”の東京大にも、宮台康平(22)という注目投手がいます。400勝投手の金田正一さんが“腕の振りがいい。しなやかだし、リリースポイントで変な力が入っていない”と絶賛した逸材で、こちらも2巡目までには指名されるでしょう」(前同)

■高校生投手では秀岳館の田浦、日大三の櫻井が注目株

 “打高投低”が顕著といわれる高校生投手では、秀岳館の田浦文丸(18)、日大三の櫻井周斗(18)が注目株。「田浦はU-18W杯の予選ではアメリカ、キューバ、オランダ相手にリリーフし、全9回で19奪三振、失点0。予選のMVPといっても過言ではない活躍を見せました」(スポーツ紙記者)

 城之内氏は田浦について、「真っすぐは、そうでもないけど」と前置きしつつ、「チェンジアップもいいけど、腕の振りとカーブのキレがいい。左ピッチャーは、とにかくカーブを投げられるかが成功のカギになってくる」と評価。一方の櫻井は、投手としてもさることながら、U-18で日本が敗れて決勝進出を逃した韓国戦で、敗戦の中、3安打と気を吐いた打撃にも高評価。打者として獲得を狙う球団もあるという。「懐が深くバットコントロールが柔らかい。打者でやれば3割打てるようになる」(安倍氏)

 また、熊本工の山口翔(18)も、高校生ながら最速152キロを叩きだす本格派右腕。こちらも上位指名が濃厚だ。

■村田修一に戦力外通告した巨人は“生え抜き大砲”が欲しい

 多くの球団が“清宮か田嶋、外れ1位なら投手を”と動く中、やや変わった動きを見せそうなのが巨人。「V奪回のため、村田修一に戦力外通告をしてまでチームの若返りを図っている巨人は、“生え抜き大砲”の候補が欲しい。そのため、清宮が無理なら、慶応大の岩見雅紀(23)を獲りにいく可能性があります」(前同)

 東京六大学の秋のリーグ戦で歴代最多タイの7本塁打を放ち、通算でも歴代3位となる21本を打つ強打者には、城之内氏が絶賛。「デブだけど、最近はデブも活躍するからな。右方向に飛ばす打撃は、落合を彷彿とさせる」

 さらに伊勢氏も興味津々。「右手の使い方がうまい珍しいタイプ。デブだから、一塁しか守れないやろうけど、ワシなら岩見を預かって、育ててみたいわ」

 同じく打撃の柔軟さで、伊勢氏は夏の甲子園で優勝した花咲徳栄の西川愛也(18)にも一目置く。「ああいう柔らかいタイプは楽しみよ。タイミングを外されたらアカンけど、それは実戦で合わせる勘を養えばいいだけやから」

■新人王候補の今年の“隠し玉”は!?

 最後に、昨年、源田壮亮(西武)のブレイクを予想し、的中させた安倍氏が、今年の“隠し玉”を教えてくれた。「NTT東日本の福田周平(25)です。身長は170センチないけど、パワフルな野球をする。体勢が崩れても矢のような送球ができるし、打席でも右中間にホームランを打てたりしますからね。来季はこの福田が、怪我さえなければ新人王候補と言ってもいいと思います」

 他にも、書ききれないほどの注目選手がひしめくドラフト。運命の10・26を見逃すな!

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