日刊大衆TOP 芸能

小橋建太「最初の骨折は三沢さんのエルボーでした」麻美ゆまのあなたに会いたい!

[週刊大衆2017年10月30日号]

小橋建太「最初の骨折は三沢さんのエルボーでした」麻美ゆまのあなたに会いたい!

もっと画像を見る

 今週のあなたに会いたいは、“絶対王者”と呼ばれた元プロレスラーの小橋建太さんです! 実は私、プロレスを生で観たことないですが……たび重なる大ケガを不屈の闘志で乗り越えて来られた小橋さんは、2006年に腎臓がんが見つかり、レスラーとして再起不能といわれながらも見事、復帰。引退された今は、小児がんを患う子どもたちのために、さまざまな活動を行っていらっしゃるんです。そんな男の中の男・小橋さんに私は、今回お会いしてみたいと思ったんです。

■三沢光晴のエルボーで鼻を複雑骨折して最初の手術

ゆま「小橋さんにお会いする前に、私なりにプロレスラー時代のことを調べてきたんですが、本当にすごい! 何度も何度も大ケガをされ、手術も幾度となく受けてこられたんですよね」

小橋「そうですね。手術のときの全身麻酔の経験が13回……そんなになるのか(笑)。最初は、三冠戦で三沢(光晴)さんのエルボーで、鼻を複雑骨折したときでしたね」

ゆま「三沢さんのエルボーは、そんなにすごいんですね……すいません私、プロレスを分かっていなくて」

小橋「はい。手術しないと、鼻が曲がったままになるほどです。2回目は膝の手術で、3回目は膝と肘の手術だったかな。ゆまさんも、何度か全身麻酔をしたんですか?」

ゆま「いえいえ(笑)。私は24歳のときに境界悪性腫瘍にかかって、子宮と卵巣を摘出する手術をしたんですが、全身麻酔はそれ1回だけです。ほんと一瞬で、意識がなくなりますよね」

小橋「ええ。僕は、3回目の全身麻酔のときから、どこまで意識を保てるか挑戦し始めたんです。時計を見ながら……でも、5秒で落ちた。それが悔しくて4回目のときは、もっと気合いを入れて頑張ったら、10秒持った。最終的には15秒は保てるようになりましたね」

ゆま「いやいや、そこは別に戦わなくても(笑)」

小橋「悔しいじゃないですか。当時は手術のたび、今回こそ麻酔を跳ね返してやろうと思っていましたね」

■プロレスラーは健康診断を受けない!?

ゆま「さすが“絶対王者”と呼ばれた小橋さんですね(笑)! あの~、腎臓がんが見つかったのは2006年ということですが……」

小橋「そうでしたね。それまで健康診断など受けたことがなかったんですが、この当時、僕はプロレスリング・ノアという団体に所属していて、ノアでは年に1回は健康診断を受けるようになっていたんです。それで調べてもらったら、見つかったんですね」

ゆま「え? それまでは一度も健康診断を受けてなかったんですか?」

小橋「プロレスラーですから、健康診断なんてものは受けるものではないと」

ゆま「ええ!? レスラーだからこそ健康診断が必要な気がしますよ~。がんが見つかるまで、自覚症状はなかったんですか?」

●検査の1週間前にチャンピオン。まさか、腎臓がんとは…

小橋「06年に入ってから確かに風邪が治らなかったり、周りから顔色が悪いとはいわれたりしていたんですけどね。とはいえ、検査を受ける1週間前に、僕はタッグでチャンピオンになっているんです。そんな元気な自分がまさか、がんを患っているなんて、想像もしていなかったです」

ゆま「そうなんですね……初めてがんと知ったときは、どう思われました?」

小橋「信じられなかったし、俺はこのまま死んじゃうのかな、と思いました。悲痛、というのかな。ゆまさんはどうでした?」

ゆま「私の場合、境界悪性腫瘍だったので、お腹を開いて確認するまで、悪性か良性か分からない状態だったので……それでもやっぱり、死の恐怖はありました」

小橋「同じですね。僕もお腹を開いて、病理検査をするまでは分からないといわれていました」

●スポーツ選手は腎臓を取るとほぼ復帰できない

ゆま「あの状態は辛いですよね。腎臓がんについて私、調べてみたんですが、スポーツをする人にとっては、腎臓を取ってしまうと、復帰はほぼできないんですね」

小橋「そうなんです。“タンパク質”が良くないんですね。腎臓を取ると、余分なタンパク質を排出する機能が弱くなるので本来、タンパク質は控えないといけない。しかし、プロレスラーは筋肉をつけるために、プロテインも飲んで、タンパク質を摂らないといけない」

ゆま「タンパク質が摂れないと、筋肉はどんどん減ってしまうんですよね」

■トレーニングもできず、“引退するべき”と宣告

小橋「その通りです。今まで通りのトレーニングもできない。実際、いろいろな先生に相談しましたが、手術が成功しても“引退するべき”と宣告されました」

ゆま「そのときは、どう思われました?」

小橋「ひと言で言うと“失望”でしたね。つい先日、チャンピオンになったばかりなのに、なんで俺が?と。テッペンから、いきなり奈落の底に突き落とされたようで、とてもじゃないが、納得できなかったです。ゆまさんも分かると思うんですが、がんになると肉体的にはもちろん、精神的にもヤラれてしまうんですよね……」

ゆま「すごく共感できます。私も宣告されてから、とにかく精神的に苦しくて。誰にも何の連絡もせず、上野から東北地方へ向けて、一人で旅に出たんです……」

小橋「誰にも連絡を取らないのはダメですよ(笑)! でも、その気持ちはすごく分かります。そこまで追い込まれますよね」

ゆま「はい」

小橋「手術の前日にね。夜の8時ぐらいに先生が僕の病室に来て、こう言われたんです。“僕は小橋さんを復帰させるためじゃなく、生きるために手術をします”と。その言葉が、僕にはすごくずっしりと重かったですね」

ゆま「分かります。それでも小橋さんは絶対無理といわれていたのに、その後、リハビリを続けて、ついにリングに戻られた。復帰したとき、リングから見た光景は、どうでしたか?」(次号につづく)

小橋建太(こばし・けんた)
1967年3月27日、京都府福知山市出身。87年、全日本プロレスに入団。90年代後半からトップレスラーとして大活躍し数々のタイトルを獲得する。GHCヘビー級王座にあった2年間に13度の防衛を果たし、「絶対王者」と呼ばれる。13年5月、現役引退。現在は、小児がんの患者をサポートする活動など、さまざまな活動を行う。

麻美ゆま(あさみ・ゆま)
1987年生まれ、群馬県出身。セクシーユニット『恵比寿マスカッツ』のメンバーとしても活躍。現在はタレントとして活動。待望の初のミニアルバム「SCAR Light EP」(ポニーキャニオン)は絶賛発売中!

小橋建太「最初の骨折は三沢さんのエルボーでした」麻美ゆまのあなたに会いたい!

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.