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【武豊】明暗を分けた大雨での重賞とG1レース

[週刊大衆2017年11月13日号]

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■台風の不良馬場でエアスピネルが会心の勝利!

 台風21号の影響で、雨中の不良馬場決戦となった第1ラウンド、エアスピネルと挑んだG3「富士ステークス」(東京競馬場)は、会心の勝利を飾ることができました。春はスタートがイマイチで、中団、後方からの競馬になることが多かったのですが、今回はポンと飛び出してから、無理せずに好位を確保。デビュー2戦目、初重賞制覇となったデイリー杯2歳の稍重を除くと、後はずっと良馬場で走ってきたので、――ここまで悪くなった馬場は、どうなんやろう? 不安材料だった不良馬場も、道中、まったく気にする素ぶりもなく力強く駆け抜け、最後は後続に2馬身の完璧な勝利でした。

 距離2000メートルの皐月賞と2400メートルの日本ダービーが4着。3000メートルの菊花賞が3着。どんな距離でも安定した成績を残していますが、やはり彼にはマイルが一番、合っているような気がします。この秋、最大の目標である、11月19日のG1「マイルCS」に向けて、――今度こそ! 人馬ともに、いい感じで気合いが乗ってきています。

■G1菊花賞はさらに馬場が悪化

 そして翌日、京都競馬場で行われたG1「菊花賞」は、東京よりさらに2段階ほど悪化し、馬にとってはかなり厳しいコンディションとなってしまいました。メインレースのスタート時には、芝一面に水が浮き、ほぼ泥んこ状態。脚を取られるとか、のめるとかではなく、泥を掻き分けて……とでも言えばいいのでしょうか。3000メートルへの距離適性以上に、スタミナと精神面のタフさが勝負を分けたような気がします。

 日本ダービーの1~3着がそろって不在で、皐月賞3着、日本ダービー6着のダンビュライトにも、うまく乗れば、ひょっとしたらチャンスはあるかも!? と思いながら騎乗し、実際、最後の直線に入ったあたりでは、一瞬、おっ! と思うシーンもありましたが、最後はエネルギーが底を尽き、精も根も尽き果てたという感じで、掲示板に載るのがやっとという競馬に終わりました。不良馬場の明と暗――これもまた競馬です。

■今週は交流G1のJBCクラシックからスタート!

 今週は、11月3日の交流G1「JBCクラシック」からスタートです。パートナーは、連覇を狙うアウォーディーです。昨年12月から今年の成績は4戦して、2着、2着、5着、3着。破竹の6連勝を飾った頃の力強さが影を潜め、あと一歩が届かない競馬が続いていますが、もうそろそろ、勝ってもいい頃です。

●東京競馬場でのG2京王杯2歳SでもVを狙う

 ここを勝って勢いをつけて、翌4日は、東京でG2「京王杯2歳ステークス」に挑みます。パートナーのアサクサゲンキは、初めて調教で跨ったとき、立ち上がって振り落とそうとするほどヤンチャな元気者。小倉2歳ステークスに続く、重賞連覇を狙います。

●ディープインパクトのオーナーの愛馬も出走

 5日の京都では、ディープインパクトのオーナー、金子真人さんの愛馬、ユーキャンスマイルの新馬戦も控えているので、ぜひ、競馬場に足を運んでください。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外G1制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

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