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育児ノイローゼかも?試すべきチェックリストと解決法

育児ノイローゼかも?試すべきチェックリストと解決法

 新生児期は昼夜問わずの授乳やオムツ替え、離乳食期には薄味で柔らかい離乳食作り。歩けるようになれば、目が離せず、その後はイヤイヤ期に突入……子どもの成長を見守れるのは幸せなことだが、子育ては楽しいことばかりではない。夫の仕事が忙しくて不在がちであったり、なんでも自分でやろうと奮闘する結果、疲れやストレスを溜め込み、イライラしたり眠れなくなったりすることも。もしかして自分は「育児ノイローゼ」では? なんて思ったことのあるママも多いことだろう。でも「育児ノイローゼ」とは具体的にどのような症状を指すのだろうか。

育児ノイローゼの症状

 単なる疲れなのか、それとも育児ノイローゼの疑いがあるのか。まずはチェックしてみよう。

  • □育児や家事に夫の協力が得られない
  • □子どもをかわいいと思えない
  • □育児について相談できる人がいない
  • □過食または拒食気味になっている
  • □育児や家事をする気力が起きない
  • □日中、誰かと会って話すことがあまりない
  • □家事や育児を完璧にこなさないとイライラしてしまう
  • □自分の子どもの成長を、他の子どもと比べてしまう
  • □突然泣きたくなる
  • □寝つきが悪い

 このリストに5つ当てはまるようであれば、育児ノイローゼの疑いがあると言われている。産後1週間ほど経過してから、涙もろくなったり不安に駆られたりすることがあるが、これは出産によるホルモンバランスの変化で、一過性のものだ。育児ノイローゼは、育児に少し慣れてきた頃に出現する。主な症状としては、気持ちが落ち込み、家事も育児も放り出したくなったりするほか、疲れがたまり睡眠不足になったりもする。頭痛、肩こり、食欲不振が続き、ひどくなれば激しい倦怠感(けんたいかん)に襲われ、育児だけでなく家事にも支障が出始める。

育児ノイローゼの原因 その1「密室育児」

 こうした育児ノイローゼを引き起こす原因にはいくつかあるが、そのひとつが、ママと赤ちゃんだけですごす「密室育児」だ。生後間もないころのママは外出もままならず、赤ちゃんと二人だけで、家ですごす時間が多い。さらにその後も、子どもの発熱や風邪といった子ども側の事情のほか、ママ友がいない慣れない土地での生活などの環境的な要因で、二人きりで家にいる時間が長く続くことで、育児の悩みを自分一人で抱え込み、自分を追い込んでいきがちになる。

育児ノイローゼの原因 その2「理想と現実」

 あまりにも子どもが寝てくれない、ミルクを嫌がる、離乳食を食べてくれない……など、実際の育児は、理想よりもかなりハードなものとなる。「こんなはずじゃなかった」と考えてしまい、理想と現実のギャップに落ち込むことも、育児ノイローゼの原因の一つとなる。「自分のあやしかたが悪かったのだろうか」「自分の作った食事がおいしくないんだ」など、自分を責めてしまいがちになってしまう。理想通りの子育てをしようと、試行錯誤を重ねるが、そのことでママの体に負担がのしかかっていく。

育児ノイローゼの原因 その3 「ワンオペ育児」

 ここ最近、広く知られるようになった「ワンオペ育児」も、育児ノイローゼを引き起こす大きな要因となる。「ワンオペ」とは、「ワンオペレーション」の略称。実家が遠く、家族のサポートもない中、夫は仕事で不在がちになると、子どもを見るのは、ママだけになってしまう。それでも最初はひとりでなんとか家事も育児も切り盛りしようと奮闘するが、四六時中、寝ても覚めても子どもと二人だけという時間が続くことで、精神的な負担が大きくなってしまう。また、ワンオペ育児に追われるママは、子どもにもし何かあったらどうしよう、という責任感も常につきまとう。心が休まる時間が皆無となれば、おのずとストレスは蓄積していく。

最悪の事態は

 こうした原因から育児ノイローゼを発症していても、単に疲れているだけなのだろう、となかなか本人が気づきにくいのが育児ノイローゼの特徴でもある。だが、本人も家族も気づかないままに、その生活を続けてしまうと、最終的には子どもをかわいいと思えなくなり、ふとした拍子に感情が爆発して子どもに手をあげるなどの行為に及んでしまうほか、衝動的に子どもを傷つけてしまい事件となるケースもある。そうなる前に心療内科に相談に行く、または夫に打ち明けるなどの対処が必要になる。またママが無気力になってしまっているのに、それを育児ノイローゼだと見抜けないまま、夫が「育児と家事を怠けている」などと思ってしまえば、夫婦間のすれ違いは大きくなり、最悪、離婚となってしまうこともある。

妻のために、夫ができることとは!?

 多くの男性は、子どもが生まれる前や、生まれてからもしばらくはこう考えている。「子育てなんて、ミルクをあげて、オムツを替えて、寝かしつければいいだけだろう」と……。育児を簡単なものだと考えていることが多いのだ。これも、妻を追い込む大きな要因となる。「なんで家にいるのに疲れてるんだ」など、夫の心ない一言で、ママの心は壊れてしまいかねない。壊れなくとも、妻の心は確実に夫から離れていき、産後クライシス状態となってしまうのである。こうなってしまえば、子育てがある程度落ち着いても、妻の心はなかなか夫には戻っていかない。出産後の夫婦仲は、出産後から夫がどれだけ家事育児に貢献したかで決まってくる。夫の無理解は家庭崩壊を生む。男性は、子どもだけでなく、妻の様子にも常に気を配ることが重要だ。

 とはいっても「何をしたらいいか分からない」という男性もいることだろう。子どもをお風呂に入れる、オムツを替える、ミルクをあげる、などといった行動は、“たまにやるだけ”ではまったく意味がない。「風呂だけ入れて子どもを裸のまま放置するから迷惑」などとこぼしているママは実に多いのだ。単に子どもの入浴と言っても、お風呂で体を洗うだけでなく、出た後には体を拭き、乳液を塗り、パジャマを着せて髪を乾かす……など、他にも細々とした作業がついてくる。これを全部できない夫は、妻に戦力外とみなされることは間違いない。

 オムツ替えも同様だ。「うんちのときはオムツを替えてくれなくて“おーい”とか私を呼ぶから、本当に死んでほしい」と、ママたちは児童館で愚痴をこぼし合っていることを忘れないでほしい。育児の一部を引き受けるのであれば、その前後の作業も責任持ってやることがマスト。そして子どもの状態を見て、面倒くさそうだったら妻を呼ぶなどという“より好み”はNGであることを肝に銘じておいてほしい。

 子どもは妻のものではなく、二人のものである。家事育児を「手伝う」という意識は捨て、一緒にやっていくという気持ちで関わっていかなければ妻の肉体的、精神的な負担は軽減されないだろう。

 とはいえ、そうやって頑張ろうとした夫が育児ノイローゼになってしまうこともある。仕事を終えた平日の夜や土日に家事や育児を担えば、休む時間がなくなってしまうため、疲労が蓄積されていく。だがよく考えてほしい。妻は夫がいない間、フルに子どもと向き合いながら家事を担っている。昼夜無関係の授乳やオムツ替えに疲れ切っているのに、昼寝しようとしても子どもが泣き出し、寝る間もない時期もあるのだ。「寝れなくて死ぬかと思った」なんて声もママから聞く。産後1年は、夫婦ともに乗り越える気持ちで、覚悟して臨んでほしい。

●育児ノイローゼだと、保育園の入園が優遇される!?

 ちなみに、自治体が運営する保育園は働くママとパパの世帯しか入園させることができないと思われがちだが、実は専業主婦でも、育児ノイローゼを発症している場合、優先的に保育園に入園できることがある。もちろん医師の診断書が必要であり、また自治体によって対応や申し込み方法が異なっている。確認をするのはタダなので、調べてみよう。

育児ノイローゼにならないために

 育児ノイローゼにならないために、ママは何に気をつければよいのか? とにもかくにも、産後はできるだけ家族のサポートを得ながら、休む時間を確保することが得策だ。そうしたサポートが得られない場合は「産後ケア施設」という手もある。これは出産後、産院を退院したのちに入ることのできる施設で、24時間、助産師によるサポートを受けることができるうえ、睡眠や食事をとり産後の体を休めることができる。授乳や育児に関する指導などもおこなってくれるところがあるため、出産前に調べておくのも手である。

 就業していなくても子どもを短時間預けることのできる施設や、自治体によってはシッターを安価で頼めるサービスなども存在するので、体を休めるためにも、こうしたサポートについてのリサーチをしておくことが肝要だ。

 なによりも、何かいつもと違うというような“異変”を心身に感じた場合は「気合いで乗り切れる」などという考えは捨て、すぐに心療内科に相談に行ってほしい。

まとめ

 出産前に想像していた以上に、育児は体力を使う。第一子であればすべてが初めてで慣れないことなので、気も使う。疲れは徐々にママの体に蓄積されていく。子どもの成長が第一であることはもちろんだが、子どもを見守るママやパパの健康状態も同じくらい大事なのだ。疲れを感じたら、強がらずに家族や友人に頼ったり、様々なサービスを利用して、少しでも休息をとることが大事だろう。(文・山本山子)

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