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病院豆知識「医者の誤診」から身を守る鉄則

[週刊大衆2018年01月01日号]

病院豆知識「医者の誤診」から身を守る鉄則

 ドクターだって人間。誰にだって間違いはある。だが、そうやって諦めたら、貴方の命が危ないゾ!

■市川海老蔵の妻・小林麻央やJOYも…

「あまり表沙汰になりませんが、医師が病気を見落として手遅れになったり、誤診によって治る病気も治らない、あるいは不要な薬を処方されて副作用に苦しんだりするケースは、今でもかなり多いんですよ」 こう話すのは医療ジャーナリストの牧潤二氏だ。

 昨年6月、乳がんで急逝した市川海老蔵の妻・小林麻央さん(享年34)も、担当医師ががんを見落とし、早期治療ができなかったことが死を早めた一因ともいわれている。「彼女は14年2月に人間ドックで乳房にしこりが発見されたのですが、医師は“(授乳中だから)心配ない”と診断しました。ところが、8か月後の再検査でがんがリンパまで転移していたのです。2月の段階で対応していれば助かったかもしれないといわれました」(芸能誌記者)

 また、タレントのJOY(32)もラジオ番組で「肺結核をただの風邪と誤診されて治療が遅れ、一時は命も危ない状態になった」と告白している。冒頭の牧氏が次のように説明する。「結核患者が激減したため、若い医師は咳などの症状で結核をあまり疑わなくなりました。このため患者が放置され、大阪などの西日本では二次感染も懸念されています。誤診が多いのは、結核をはじめとする感染症と認知症などの精神疾患、そして、がんの誤診や見落しが多いとされています」

 感染症の場合、原因となる菌を検査機関で特定しなければならないが、JOYのように、風邪だろうと予断に満ちた診断をされて病状を悪化させることが少なくない。

■認知症の診断には入念な問診が必要

 また、認知症などの精神疾患は診断の難しい病気だ。加齢による“もの忘れ”と診断されたが実は認知症だったというケースも多い。だが、この病気の場合はまったく逆のパターンもある。都内のベテラン開業医は、その典型的なケースに出合ったという。

「60代の奥さんが、別の病院で初期の認知症と診断された夫を連れてきたのですが、夫は忘れっぽくて、いつもボーッとしていることに加え、手のむくみもありました。認知症で手のむくみが出ることはあまりないため、血液検査をしたところ、甲状腺の機能低下と判明。甲状腺ホルモンの服用で、この患者の症状は劇的に改善しました」(開業医) 認知症の診断には、入念な問診が必要なのだ。

■がんの誤診は命に関わる

 がんの場合、誤診や見落としが命に直接関わる。昨年11月、岐阜県中津川市の市民病院が、がんを見落としたとして、患者遺族に7000万円の賠償金を支払うという例があった。「その男性は、11年にお尻にしこりができて同病院を受診した際、悪性ではないと診断されましたが、その3年後、股にしこりができて受診したところ、がんの転移であることが判明。その男性は別の病院でがんの治療を受けたのですが、56歳の若さで亡くなりました。遺族はお尻の腫瘍の段階でがんと診断されたら助かったはずだと裁判を起こし、病院はこれを認めて賠償したんです」(地元紙記者)

 実は、このように病院側が誤診を認めるケースは非常に珍しいという。「医療過誤や誤診は証明が難しいうえ、相談に乗ってくれる機関もありません。患者や、その遺族は不審に思いながらも泣き寝入りするケースが多い」(牧氏)

■かかりつけの医者や専門病院へ

 では、医者の誤診から身を守るためには、どうすればよいのか?「まずは“信頼できる”かかりつけ医を持つことです。信頼できる医師とは、誤診をしない医者ではなく、大学病院や専門医の人脈があり、重大疾患の疑いがあるときは、紹介状を書いてくれる医師です」(前同)

 医者の中には「オレの見立てや治療が不満なら勝手にしろ!」と横柄な態度を取る人もいるが、そんな医者は論外というわけだ。

 2つ目は、急な体調不良や症状が長引くときは専門病院で診てもらうこと。専門医は病因のさまざまな可能性を検討することができる。その具体的な例を挙げてみよう。Aさん(59=男性)は、昨年春、みぞおちに痛みを感じ、近くの病院で受診。検査の結果、特に異常なしと診断され、一般的な胃薬を処方されたが、「それでも痛みが続くので胃の専門病院を受診したところ、痛みや痛むところを詳しく聞かれて、CT検査を受けると、狭心症による胃の痛みと分かったのです。担当医から“みぞおちが痛い人は、こうしたケースがある”と説明され、血行を良くする薬を処方されました。その後、心臓血管にステントを入れる手術を受けると、胃の痛みはすっかりなくなりました」(Aさん)

 専門医は保健所に行けば、すぐに探すことができる。「症状を話せば、いくつかの専門病院を紹介してくれるはずです。精神疾患は都道府県の精神保健センターが対応し、がんの場合は、がん拠点病院が一番です。拠点病院はセカンドオピニオン制度も整っているため、安心です」(牧氏)

 3つ目は、病院を受診して2週間経っても症状の改善が見られないときは、別の病院を受診すること。「基本的に、薬は2週間分、処方されます。病状改善の目安が2週間だからなのです。それでも良くならずに、同じ薬を出されるような場合は、誤診の可能性もあります」(前同)

 医者の診断や治療をうのみにせず、症状が改善しないときは別の医者、病院で受診する。これが誤診から身を守る方法といえそうだ。

病院豆知識「医者の誤診」から身を守る鉄則

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