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全国「ご当地激ウマ鍋」グルメガイド

[週刊大衆2018年01月08・15日号]

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全国「ご当地激ウマ鍋」グルメガイド

 新鮮な肉、魚、野菜。極上のだし出汁。〆は麺か、雑炊か――。「冬の風物詩」を総力取材。胃袋から全身あったまろう!

 馬がウマい! 本誌連載中の『東北めし!』でも描かれた青森のソウルフード――桜鍋。「作者の土山しげる先生と青森県八戸市、そして五戸町に取材へ行きました。八戸では南部せんべいを入れたせんべい汁、五戸では味噌仕立ての桜鍋が“地元めし”だと聞き、食べてみました。初めてでしたが、どちらも驚くほどウマかった」(担当編集者)

 香り豊かな出汁で、グツグツ煮込んだ食材をズズズッ……ここは天国か?「北海道は石狩鍋、秋田はきりたんぽ鍋、福岡はもつ鍋など、その地ならではの有名な鍋は数多くありますが、あまり知られてない、おいしい鍋料理が各地にたくさん埋もれているんですよ」(食品コンサルタント)

 日本は多様な“鍋文化”の宝庫。知られざる「ご当地激ウマ鍋」を、一挙に紹介しよう!

■魚介類の鍋は絶品

 まず、極寒の地・北海道。鮭の身や野菜を、味噌でコトコトやる石狩鍋が前述のように知名度が高いが、「鍋といえば浜鍋です」と断言するのは、小樽市出身で札幌市在住の会社員。“浜鍋”は、新鮮な魚介類、海藻などを醤油や味噌で味つけする豪快な漁師料理。漫画『美味しんぼ』(4巻)でも登場した逸品だ。

「いや、カジカ鍋が大本命でしょう」と反駁するのは、地元紙記者。カジカはあっさりした白身魚。肝が濃厚で、鍋にすると、旨味がジワ~ッと溶け出すのだ。「要は、アンコウみたいなもの。それでいて、値段も手頃。地元の人は自分で釣っても、よく食べます。カジカ鍋がウマ過ぎて、鍋を囲めば皆、取り合いをするため、“鍋壊し”とも呼ばれています」(前同)

 さて、汁をズズッと、いただきます……深い味わいを噛み締めていると、「アンコウ鍋といえば、茨城。その北の福島でもどぶ汁という名前で、アンコウの鍋が愛されています」と解説するのは、町おこしNPOのスタッフ。「岩手、宮城はドンコ鍋です。ドンコは、カジカやアンコウと似た白身魚で、肝の脂が上質なのも共通点。当然、鍋にするときは肝も一緒に入れます」(前同)

 値段もアンコウに比べ、圧倒的に安い。家庭でも愛されるが、それゆえだろう。「子どもの頃、家でドンコ汁ばかり出されるので、嫌いになってしまいました」(気仙沼市出身の会社員)との悲しい声もあるが……確かに“大人の味”だ。

 カジカ、アンコウ、ドンコ……これら“海のフォアグラ”とも形容される濃厚な“肝”を鍋にする風習は、海に面した土地では根強い。「富山では、ゲンゲ鍋です。ゲンゲ元々は“下魚”と書いた雑ゲンゲ魚ですが、味も良く“幻魚”と漢字も変えられました」(富山市在住の主婦)

 このゲンゲは深海魚。アンコウに似て肝も“海のフォアグラ”で、鍋にうってつけだ。しかも、身の食感は、フワフワときている。「鳥取でも、ゲンゲ鍋は好まれています。呼び方だけ違って、地元の人は“ババチャン鍋”と言ってますね」(アンテナショップ職員)

■小麦粉料理をどう楽しむか

 口に運べば、魚の滋味、肝の旨味、醤油の深味が三味一体。かように、“魚の鍋”は海に面した土地で熱烈な支持を得ているが、「内陸にも鍋はあります」と言うのは、山梨県甲府市在住の小売店オーナー。氏がよく食すのはほうとう。うどんのような小麦粉麺、山菜、芋、キノコなど季節の具材が入る、ご存じ、山梨の“地元めし”だが、「栃木、群馬、埼玉にわたりおっきりこみという、ほうとうに近い鍋料理があります。ほうとうとの違いは、カボチャを入れない点が一番でしょうか」(グルメ誌ライター)

 どちらも小麦粉料理――小麦粉の練り物をどう楽しむかは古今東西、鍋文化では重大なテーマのようで、「九州の大分、熊本、佐賀、長崎でメジャーなのがだご汁。小麦粉を練ってちぎった団子を鍋に入れる、いわば“すいとん”ですが、具だくさんでヘルシー、腹持ちも良い。今も多くの人が食べています」(前同) これぞ、地元めし! 食べればモチモチ食感が心地よく、汁も染みている!

 さて、小麦粉と言えば、“うどん”も外せない。「注目は、愛媛のなべ焼きうどん。真夏でも汗を流して食べる、ソウルフード。ちなみに、隣の高知県はなべ焼きラーメン。温暖な両県は、なべと麺がコラボした独特の食文化を育んできました」(地元紙記者)

 また、天下の台所・大阪も、オリジナリティ大爆発。うどんを具材とともに楽しむうどんすき、クジラのハリハリ鍋は有名だが、「どっちも普通に食う。京都も兵庫も奈良も滋賀の人も、みんな食ってるはず」とは、和歌山県在住の公務員。大阪の食文化は、関西全域へ勢力を拡大し、地盤を固めているが、不穏な気配を感じるのが、愛知県。八丁味噌で知られる名古屋は“土手鍋”がご当地鍋だが、それだけではない。「土手鍋に、串カツを最後に入れる串カツ土手鍋をよくします。味噌が絡んでおいしいですよ」(名古屋出身の会社員)

■仰天鍋は癖になる味

 そんな食べ方、アリ!? という仰天鍋は他にも多数。「秋田県の石焼鍋は、知る人ぞ知る鍋。木製の桶に、男鹿近海の魚介類、野菜、出汁を入れ、その中に焼石を放り込む。すると、ゴボゴボと沸騰し、魚介類の身が締まる。漁師に愛されたヤンチャな鍋料理です」(前出のグルメ誌ライター)

 沖縄では、ヤギの肉と骨を煮込んだヤギ汁。匂いはドギツイが、癖になる味で中毒者が続出だ。「それと、沖縄おでん! ベースは普通のおでんですが、テビチ(豚足)、ソーキ、葉野菜も入っています」(沖縄在住の会社員)

 紙幅が足りず、紹介しきれない鍋だらけ。いつもの“すき焼き”“しゃぶしゃぶ”も良いけど、魅惑の“地元鍋”にチャレンジしてみては? 

全国「ご当地激ウマ鍋」グルメガイド

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