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【武豊】スポーツ界に若手選手が台頭しています

[週刊大衆2017年02月12日号]

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 さまざまな世界で、新しい力が急激に力をつけてきています。昨年、大きな話題になった将棋の藤井聡太四段は15歳。全日本卓球選手権の女子シングルスで優勝した伊藤美誠選手は17歳。男子シングルスを制した張本智和選手は14歳です。インタビューを受けているときの素顔は、まだあどけなさが残っているのに、いざ本番になると勝負師の顔になる――もう、“すごい”としか言いようがありません。

■清宮幸太郎がキタサンブラックの名前を挙げ…

 野球の世界でも、23歳の大谷翔平選手がアメリカに渡り、入れ替わるようにして、18歳の清宮幸太郎選手が北海道日本ハムファイターズに入団。先日、今年11回目を迎えるJRA競馬学校との交流会では、練習用の木馬にまたがり、華麗な(?)姿を披露していました。そのうえ、清宮選手は、なかなかの競馬通。記者の方に競馬のことを聞かれ、キタサンブラックの名前を挙げただけではなく、父のブラックタイドにも言及。「血統とか、どういう物語を持っているかとかが面白いと思います」と、競馬の魅力をズバリ、言い当てていました。

――はたして、1年目から通用するのか!? 野球に関する技術は分からないので、その質問に答えられませんが、精神力、高い志、素直さ、何を言ったら記者の方が喜ぶのか!? それを本能的に分かっている彼は、誰もがそう感じているように、いずれ野球界を背負って立つ選手になるんだろうなと思います。

――ひるがえって、競馬界はどうなのか。正直、もの足りません。師弟関係が濃かった僕らの時代と違って、厩舎のバックアップが薄くなっているとか、厳しい環境の中でもがいているのは分かりますが、もっと、もっと、目先の1勝にこだわり、ガツガツしてもいいし、その先に、大きな目標を掲げてほしいと思います。僕らを越えていくすごい騎手が出てこないと、競馬は面白くならないし、未来もありません。もちろん、そんな簡単に越えられてたまるか――という意地もあるし、僕自身、まだまだ進化の途上だと思っているので、勝ちにこだわりながら、さらに上を目指していきます。

■今週はG3東京新聞杯!

 週末の2月4日は、G3「東京新聞杯」(芝1600メートル)。過去4度……ホリノウイナー(91年)、キョウワホウセキ(93年)、ハットトリック(05年)、スズカフェニックス(07年)で制覇。今年、5度目のVを狙うのは、昨年の牝馬クラシックをともに戦ったリスグラシューです。僕にとっても彼女にとっても仕切り直しの戦い……負けるわけにはいきません。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外G1制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

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