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日本球界をメッタ斬り!ダルビッシュ「猛毒つぶやき語録」

[週刊大衆08月11日号]

弟分のケガに黙っていられない! 高校球児を酷使から守ってやれ!! 球界よ、彼の言葉に耳を傾けろ。

7月14日、メジャーリーグ・オールスター戦の前日会見。

お祭り気分を一掃するかのように、レンジャーズのダルビッシュ有(27)が"内角をえぐるストレート"を米球界に投げ込んだ。

ヤンキースの田中将大が右肘靭帯部分断裂で戦線離脱したことについて、「登板間隔が一番大事だ。(中4日の登板間隔は)絶対に短すぎ。中6日あれば(肘の)炎症は取れる」

メジャー流の先発ローテーション中4日制を堂々と批判したのだ。

一部の米国スポーツ・メディアは、田中の故障の原因を「スプリットを多投しすぎたせいだ」と報じたが、これもバッサリ。

「フォークは肘にくるが、スプリットくらい(握りが)浅ければツーシームと変わらない」(会見での発言)

さらに、こう続ける。「選手をプロテクトしたい(守りたい)んだったら、もう一枠、先発用の枠を作ったほうが中5日で楽に回れる」(同)

まさに、米球界の構造を根底から否定する発言で、ノムさんこと野村克也氏のボヤキを超えたインパクト。

元メジャーリーガーで、日本ハムの投手コーチ時代には、ダルビッシュを教えた経験もある野球評論家の吉井理人氏は、一連の発言を受けて、こう話す。

「もちろん中6日のほうが、疲労が取れます。ただ、メジャーには中4日を苦にしていない投手も多い。私がメジャーで投げていた頃、故障者リストで外れていた投手が戻ってきたことで、監督から6人ローテーションを打診されたことがあったんですが、私以外の投手は、全員、ノーと答えていました」

伝統的に中4日のローテが根付いているだけに、すぐにシステムが変わるわけではないが、今回のダルの発言で全米が揺れた。

米ニューズデー紙は〈6人ローテーションはトミー・ジョン手術の危機を救うか?〉との見出しで記事を掲載。ダルの発言が米球界を変える引き金になるかもしれない。

ダルはこれにとどまらず、"猛毒発言"を連発。彼のツイッターに、一般人から〈ダルさん!テイクバックなんですが、少し上原さんを参考にされていますか?解説の方が言ってましたが〉という投稿が寄せられると、〈違いますね。上原さんとはタイプが違いますし〉と否定。

解説者に対して、〈勉強不足はわかる人にはわかります。そして勉強不足な人が多い〉と、苦言を呈した。

また、他球団の投手同士が変化球の投げ方を教え合ったりすることに疑問を持つ人がいることには、呆れ気味にこうつぶやいた。

〈そういう人達は時代が流れてる事を知らない〉

この言葉について吉井氏は、日ハム時代のエピソードを交えて解説する。

「ダルビッシュは、練習中に、ほかの投手がすごい変化球を投げると、"それって、どうやって投げるんですか?"って目を輝かせながら聞いているんですよ。本当に彼は好奇心が旺盛です。普通の先発投手は集中しているので、あまりベンチで話さない。だけど、彼だけは僕のところに来て、"今の配球は、どうでしたか?"とか、"フォームは変わっていませんか?"って聞いてくるんです」


ダルは野球の心を持っている

つい最近も、日本球界の古い体質にメスを入れたことで、大きな話題になった。高野連が、球児の疲労の軽減のために、延長戦で塁上に選手を置いた状態で始める「タイブレーク方式」を検討していることについて、こんな持論を展開。

〈それよりも学年別で1日に可能な投球回数を決めた方がいいと思います。1年5回、2年6回、3年7回って感じで。ベンチ入り可能な選手も18人から増やせばいいと思います〉

以前には、〈高校球児の一日での投球回数を7回までにする。これは『甲子園』の良さを薄くするけど、まだ酷使してはいけない年齢の球児を守るという意味で〉とも発言していた。

「球数制限なんかも、まっとうな意見だと思います。ただ、甲子園でもプロに行くのはほんの一握り。それ以外の選手が、泣く泣く交代となったら、納得できないでしょうし、難しい部分もあるでしょう。しかし、こうして現役の選手が自分の意見を言うというのは、素晴らしいことだと思います」(吉井氏)

ダルは、プロだけではなく、アマチュアを含めた日本の野球界全体のあり方を誰よりも考えているのだ。

そんな彼の思いを知る人物がいる。彼が小中学時代に所属していた全羽曳野ボーイズ監督の山田朝生氏だ。「うちのチームは貧乏だからピッチングマシンがないんですよ。だから、打撃練習もエースが投げなくちゃいけない。肩に負担が掛かるから、ケアもちゃんとしなくちゃいけないんです。そこで、あの子は"これでマシンを買うてあげてください"と言って200万円を寄付してくれたんです。"肩を守るためには必要ですから。あまり無理させないようにしてあげてください"と。彼は"野球の心"を持った世界一のピッチャーだと思います!」

猛毒かと思いきや、その裏には野球を愛するハートがあった――。

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