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第7回 島田 洋七 気になるあのひとのプライベート覗き見!『おとなの自由時間』

寿司屋めぐり、温泉街飲み、自宅遊び! 一日の終わりに「あ~、今日も楽しかった!」って思わなかったら寝られへん!


「おとなの自由時間」がテーマということで、洋七さんが今一番興味を持って楽しんでいらっしゃることを伺えればと思っているのですが、今ハマっている、夢中なことがあればぜひ教えてください!

う~ん、ないな(笑)! 今までなんでもかんでもやってきて、今夢中なコトって言ったら、"考え中"やな。まあ、ハマっているというか、結構長く楽しんでるのは温泉に行くことかね。

今、いろんなとこに温泉と素泊まりで一棟借りられる温泉があるのよ。後輩とかと一緒に別府、長崎、他の場所にもよく行くね。温泉に行ったらごはんは絶対外で食う。だって旅館に行って温泉に浸かって、さらに旅館の中でメシ食って、旅館で寝てたらどこでも一緒やん! 外に食べに行った方が街の様子がよくわかる。地元の人と会ったするのも楽しいし。

長崎に行ったら必ず寿司屋に行くね。たまたま見つけて長年通ってる、いい寿司屋があるのよ。まあでも、長崎だけじゃなく、どこでも寿司屋に行ってるわ。もう30何年以上いろんな寿司屋に通ってるけど、やっぱり楽しいね。365日のうち、300日は寿司屋に通ってる。寿司やつまみを食うのが好き、っていうよりカウンターが好きなんやね。カウンターのケースのとこにドーンと切り身になってない魚が置いてあったりするのがいい。きちっと切ってあったら日にちが持たんらしいよ。

「これ、うまそやないなあ」とか冗談を言って大将と話すのも楽しいしね。そんなこと、俺が言ってもあんま怒られへん(笑)。

全国のお寿司屋さんを巡ってらっしゃるんですね! いろいろな地方で行くとなると、やはり海の近くのお寿司屋さんが美味しいんでしょうか?

海の近くの方がネタが新鮮だったりはするけど、そればっかりでもないよ。今は流通が結構しっかりしているから、仕入れが上手ければ美味いしな。
でも東京の寿司屋はなかなか、いい店がないね。某有名店なんて、8貫で3万は高すぎるわ! 俺も寿司屋を経営しとるけどな、板さんに言ったら「うちじゃそんな高くは作れない」って言ってたわ。地方だったら3人で食べても3万ちょっと、飲んでも4万くらいやから。東京は軽く倍やもんね。

俺も東京に居た頃は「そんなもんかなー」なんて思ってたけど、13年前に佐賀に引っ越したり、いろんな地方の寿司屋に行って、美味しい地元のモノを常識的な値段で食べられることがわかってからは、違いに気づいたね。東京の寿司屋におる人ははっきりいって"金持ち"やん。カッコつけとるもん。会話から違うからな。俺らはガサツやから、お店側に「静かにしてください」って言われたこともある(笑)。それに、「おまかせ」ってやつが嫌やねん。「なんでおまえ主導権やねん、金払うの俺や!」って思うね。気取ってシーンとしてる寿司屋は行っても盛り上がらんねぇ。

昔、たけし(※ビートたけし氏)と寿司屋に行ったら、座った瞬間「これから食べてください」って言われて頼んでもないモノを出されて、一瞬で帰ったことがあったわ。「俺ら子供か!」って思うわ。喰いたいもんも食えんし「静かにしなさい」って言われて。好きに食わせろっていうねん。俺には似合わん。

なるほど、ものすごく説得力ありますね!徹底して好きなモノ、好きな食べ方を極めていらっしゃるのも粋ですよね。ちなみに、コレをまず食べてみればその店の美味しさがわかる!なんていうモノがあれば、ぜひ教えてください!

まずイカやね! イカは1年中どこにでもあるのよ。冷凍しても解凍しても美味い。だからまずイカを食ってみんのよ。コリコリした新鮮なのを出すのが好きなのか、2,3日寝かせた味のあるイカ出すのが好きなのか、それで店の好みがわかる。九州はだいたいコリコリ派の大将が多いかな。メロンもそうだけど、何日か置いたほうが甘くなったり熟成する。

たまに東京で「今日は食べ頃です~」って言われて、どう考えても売れ残っただけやろ、っていうのもあるけどな。あとサザエでもなんでも「煮てみました」「焼いてみました」とかいうけど、それも怪しいよ。煮る必要があった、ってことやから。イカやカンパチは海の遠い近い問わずどこにでもあるから、18時くらいの時点で他に客もおらんのに「切らしてます」っていうのも怪しい(笑)。

いい寿司屋・だめな寿司屋を判断するなら、まず入り口が清潔じゃなきゃあかんね。あとはカウンターのケース真ん中にメインの一番美味しいモノ置いてるかどうか。スポーツ新聞や漫画が置いてあったり、TVがある店なんかは、まあ普通レベル、そこそこの店やろね。

なるほど!ご自身でお寿司屋さんも経営されてるだけに着眼点も、もはや寿司評論家ですね。経営者としてのお寿司屋さん、ってどうなんでしょう?大変なことはありますか?

まず仕入れ・流通に毎日お金がかかるから、最初に1000万は運転資金を用意しなきゃいかんね。相場にも左右されるし、本気で自分が修行して板さんになって経営する、っていうんやったらいいけど、金をだして経営するのはやめたほうがいい! まあ、そういう俺がやってるから説得力ないけどな(笑)。
まず、本当に良い職人は自分で店をやるからな。

寿司屋の大将は頭が良くないとアカンよ。寿司を握るのはもちろん、他の料理がつくれないとダメやし、前回の来店時に何を出したか覚えてなきゃあかんし、客さばきも出来ないと。

全部できる人はなかなかおらん! 作らしたら上手いけどしゃべりが苦手や、とかね。うちの中洲の店でも、ひとり料理がすごく上手い奴がおるけどしゃべらへんからな。話してばっかでつくるの下手な奴とかもおるし。料理を作るのも下手、しゃべるのも下手、おまけに年もとってるんやけど、顔がオモロイからカウンターに出してる奴もおるけどな(笑)。

今さらですが、そこまでお寿司屋さん通いにハマったきっかけはなんだったのでしょう?

最初は弟子に入った時に師匠が連れて行ってくれたんやけど、板さんが「いらっしゃい!」って言った瞬間、かっこいいな、と思って。それに、相手が手で握ったもん、こっちも手で食う、ってものすごい信頼関係やで。疑えばキリないやん「どこ触った手か」って。

2回目は西川きよしさんに連れて行ってもらった。「みんな好きなモノ食えーっ」て盛大に。それが格好よかったんだよね。「俺もこんなふうにならな!」と思った。普通はそこまで豪快に言ってくれないから頼みにくいもん。連れてってもらうと、みんな高いのを頼まないでエビ、タコ、って注文するもんね。だから俺、若い人と行くときは頼みにくいやろうから、最初っから上にぎりでも特選でも頼んでやることにしてるよ。それでまだお腹が空いてたら追加で好きなモノ頼め、って。奢る方も金がなかったらもう連れて行くなっちゅうことや。財布を気にして奢るほうが「イワシ、えび、イカ……」なんて注文してたら、中の人にはわかるもん。こいつ金ないねんなって(笑)。

ただ、いいネタが高いモノとは限らんけどね。大トロなんかは俺はあんまり食わんね。食うとしても、あれは最初に食ったらあかん。2貫でもうほかのモノが食べれなくなるわ。脂でお腹いっぱいになってしまうもん。食うとしたら最後やね。九州へ行ったらサバも美味いし、海の近い地域の寿司屋のタコとかね。やっぱり地のモノは一番美味いよ。

島田1499


そういうのも含めて粋な世界観を楽しむってことなんですね。本当にたくさんのお店に通われてるとおもいますが、印象に残ったお寿司屋さんってありますか?

最近だと秋田の寿司屋。久しぶりにB&Bで2日連続で行ったんやけどな、一日めに高い店やなーって思ったけど2日め行ったら値段変わるかな、と思ってな。同じモン頼んだらナンボになるやろ、って。

それで「明日の朝すぐ帰る」って言って同じモノ頼んだんやけど、前日の価格プラス7000円高かったね。「明日帰る」なんて言うもんやない、っちゅうことやな(笑)。

あと、いい店といえば、金沢の玉寿司は美味かったね。おかみさんがいて大将がいて、雰囲気もよかった。ムチャクチャ高くもないし、カウンターあるし。

まあでも、普通はこんなに食わんと思うよ。飽きてくるもん。寿司好きはおるかもしれないけどね。フランス・イタリア料理はまったくいかんしな。30年以上だから、考えるのも恐ろしいけど、家5、6軒は立ってるくらい食うてるやろし。
でも食うけどな(笑)。なんなら職人より食ってる量はすごいよ。

今は佐賀にお住まいということで、温泉、お寿司以外にも楽しまれていることがあれば教えてください。

そやな、家で遊んでるよ。うちは自宅が遊び場やから。竈に薪をくべてご飯炊いたり、畑で取れたモノを料理してる。冬はだいたい囲炉裏で飯を食うね。お客さん来たら寿司カウンターで寿司を握ったりもするよ。昔のおばあちゃんの家を再現して建てたんやけど、天井が高いのも快適。玄関を開けても土間だから、農家の人が農作業したまま入ってきて、汚しても大丈夫。そこに薪もかまどの横に切っておいてあるし、うちなら電気なくなっても当分暮らしていけるで。

そういえば昔、実家に立派な松の木があったんやけど、俺が中学生の時にばあさんが「こんなもんなんの役にも立たん。松ぼっくりしか取れん!」って友達を5、6人連れてこさせられて、大木を切ったことがあったわ。だから今も、庭に木もあるけどな、「実のならん木は植えたらあかん」っていうのが"ばあちゃんの教え"やから、銀杏、さくらんぼ、桃、柿やら、実がなる木ばっかりやな。

家のまわりは県庁所在地とは思えんくらい店もないし終わるのも早いから、出かけるときは博多に行く。朝まで飲んだりもするよ。4人で焼酎70杯とか飲んで、3軒4軒行って朝まで。もう意識もなくなるけどな。けど、俺、これでも健康的やとは思うよ。毎日平均1万歩は歩いてるし、よう寝るしな。布団に入って毎日「おもろかった!」と思わなきゃ寝ないし。

ついこの前、おもろかったのは、政治問題で「ご意見きかせてください~」なんて取材しに来た新聞記者に、わざとびっくりさせるようなこと言ったら「もう結構です~」ってあたふた帰ってったのは楽しかったね(笑)。

面白くないと寝ないって子供じゃないですか(笑)。ところでよく伺う洋七さんのエピソードで「話す内容の8割が嘘、2割がつくり話」っていうのがあると思うんですが、実際どうなんでしょう??

いやいやそれギャグやん! 漫才のオチやがな。ほんまに嘘やったら今日仕事にきてへんよ。講演の最後とかにサラッと「まあ、今日の話の8割が嘘ですけどね」って言うたらドーンてウケルもん。続けて「2割は作り話です」言うたらまたドーン!や。オチやからね(笑)。

ほんとにそんなんやったら、今日のインタビューの内容も、寿司食うのも温泉行くも嘘になるしなあ。昨日も寿司を食いに行ったって言うたけど、領収書見せたろか(笑)!?

確かに!そりゃ"オチ"、ですよね!全然粋じゃないことを聞いちゃいました♪ というわけで日刊大衆読者のみなさん、洋七さんが365日中300日、30年間お寿司を食べ続けているのは本当デス(笑)。
洋七さん、TOKYOMXテレビ『バラ色ダンディ』収録前の貴重なお時間、インタビューにお付き合い頂きありがとうございました!



~日刊大衆取材班より~
B&Bとして、"漫才レジェンド"となり、その後自伝的小説「佐賀のがばいばあちゃん」の大ヒットも大きな話題となった島田洋七さん、実際にお会いしたらどんな方なんだろう!とドキドキして取材に挑みました! 会話の絶妙な間やリズミカルなテンポ、洋七さんでなければ思いつかない発想やモノの見方に、編集長ともども終始笑いっぱなしの1時間でした。 取材後、やっぱりどうしても食べたくなって、お寿司屋さんに駆け込んだのは言うまでもありません。

島田 洋七(しまだ・ようしち)PROFILE
1950年2月10日生まれ、広島市&佐賀市出身。
漫才コンビB&Bとして、NHK漫才コンテスト、OBC上方漫才大賞、YTV上方お笑い大賞などで数々の賞を受け、1980年代の漫才ブームの牽引者となり、「もみじまんじゅう」のギャグは一世を風靡する。現在は漫才師としての活動の傍ら、講演、執筆活動にも精力的に取り組む。自分の人生論や経験、おばあちゃんとの生活などを元に語る講演会は各方面で高い評価を得ている。著書「佐賀のがばいばあちゃん」は日本のみならず、韓国版、台湾版、英語版が出版されるなど世界各国に拡がりを見せている。また、日刊大衆ともコラボしているMXテレビ「バラ色ダンディ」にも金曜レギュラーとして出演中!

-衣裳提供-

第7回 島田 洋七 気になるあのひとのプライベート覗き見!『おとなの自由時間』

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