■スタートダッシュに失敗か

 また、凛々子が疑われている“女子中学生変死事件”について、椛谷静司(野間口徹/48)が当時の関連記事を調べると、亡くなった中学生・岸辺春香と凛々子が同級生だったことが判明。春香には弟がいて、両親は娘の死後、離婚。当時の名前が岸辺虎太郎で、笹目虎太郎と同じだった。

 その時、笹目に誘われた凛々子は、行きつけのカフェで待ち合わせ。笹目は店ではできない話があると、凛々子を外に連れ出すと、赤いスニーカーの片方をバッグから取り出し、「これに見覚えがありますよね?」「僕は16年前に死んだ岸辺春香の弟です」「あなたに聞きたいことがある」と問いかける。凛々子は驚きで表情が固まった。

 視聴者のツイッター上での反響は、「編集部全員のキャラが揃ったところで、編集長に降りかかる過去の変死事件。来週以降、どう転がすのか楽しみ」「単なる編集員と凛々子との関係の変化を描くだけじゃなくて、凛々子の過去とも繋がってる感じで、面白くなってきた」などと盛り上がっていた。

 その一方で、「黒木華さんは嫌いじゃないけど凛々子は嫌いだなぁ。どんな理由があるにせよ、こんな言動をする人がトップに立つべきではない」などと、主人公のキャラを嫌う人や、「面白くなってきたけど、1話が微妙だった。1話で離脱してたらモッタイナイいなあ」と、1話ラストで恋愛要素を匂わせたのは失敗だったという指摘も。

 たしかに、1話での唐突な床ドン演出に違和感を覚えた人は多い。あの代わりに凛々子の悪い噂を匂わせ、少しずつ過去を描いておけば、次週への期待が高まるとともに、凛々子アンチは減っていたかもしれない。次回予告によると、凛々子の驚くべき事実と、秘めた想いが描かれるらしい。ようやく盛り上がってきたが、話数はすでに第6回。今から離れた視聴者を取り戻すのは、もう難しいかもしれない。

  1. 1
  2. 2
  3. 3