「ジャニーズ帝国」を築き上げたジャニー喜多川先代社長に代表されるように、芸能プロダクションの社長には、タレントを見抜く圧倒的な審美眼が求められる。そうした点で、注目を集める事務所があるという。
「『ユマニテ』さんですよね。従業員数はわずか7名ですが、所属タレントの躍進ぶりは、頭一つ抜けています。同事務所の畠中鈴子社長は“女帝”とも呼ばれる人物ですが、その辣腕ぶりが半端じゃない。所属役者がいかにして良い映画に出演するかを徹底しているのと同時に、自社での映画の企画や制作にも力を入れていることで有名な事務所です」(専門誌記者)
メディアへの露出はほとんどない畠中社長だが、15年に『BRUTUS』(マガジンハウス)で、こう語っていた。
「一人一人の俳優がこの世界でどういう存在になるべきかを考えて、その俳優が今どこにいるのか、今何をすべきかなのを、その段階に応じてかなり気を使って考えます。一人一人違うので、決まった方程式はありません」
畠中社長の見る眼を証明する実例としては、所属する三浦透子(25)の躍進ぶりが挙げられるだろう。三浦は6歳の子役で芸能界入りし、12年に現事務所に移籍してから、多くの実績を積み上げてきたが、ここにきて爆発的なブレイクを果たしている。