最大手スシローも値上げ!消える「回転寿司ネタ」衝撃の15皿!コロナやがん予防にも効果アリの魚介類が回らなくなる!?の画像
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 国際情勢に感染症、温暖化の影響が、ついにここまで……。危機に瀕する日本のソウルフードの今後を追跡!

 回転寿司チェーン最大手のスシローが、10月以降の値上げを発表。1皿の最低価格を120円に変更し、創業以来、38年間続けてきた“1皿100円”に終止符を打つことになった。その背景について、回転寿司評論家の米川伸生氏は、こう説明する。

「ウクライナ情勢による流通コスト増や、円安による仕入れ値の高騰、さらには欧米や中国での寿司ブームで魚介類が入手しづらくなったことが大きい。元来、回転寿司店は他の飲食店と比べても原価率が高く、ギリギリでやっていました。他のチェーン店も、これに追随する可能性は高いです」

 日本のソウルフードである寿司が、欧米や中国で人気になったのは“健康長寿食品”として認識されたことが大きいという。食の健康効果に詳しい薬剤師の田村哲彦氏は、こう言う。

「欧米では、寿司が健康的なローフード(生の食材)として注目されています。特に、青魚に多いDHAやEPAなどの魚油が、動脈硬化やEDの予防や改善に役立つと、中高年世代を中心に人気を集めています」

■マグロやサーモンは大幅値上げの危機

 中でも、寿司ネタで大人気のマグロやサーモンは、大幅値上げの危機だという。東海大学海洋学部教授の山田吉彦氏は、マグロの高騰について、こう解説する。

「マグロは、地中海や北大西洋、太平洋などで漁獲制限が設けられ、大量に獲ることができない一方で、世界的に需要が高まっている。特に、中国の需要が急増し、日本の買いつけ業者が押され気味になっています」

 加えて、この1~2年で石油価格が高騰。漁業関係者も大打撃を受けている。

「漁船も経済的に苦しいとあって、卸し価格は上昇の一途。これが市場に反映されるのは、今秋からといわれており、秋以降、マグロの卸し価格は、さらに上がると予想されます」(前同)

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