■「お前しかいないんだよ。頼みの綱が」

 若林は元乃木坂46の新内眞衣(30)が『しくじり先生』に参加した際、収録後に「すみません、最初のオープニングのところ、なんか割って入っちゃって」と謝罪に来たこと、若林自身は流れも自然だったし覚えてすらいなかったが、本人が気にする気持ちは理解していたため「全然気にしないでくださいね」とはげましたことを明かし、

「後輩からしたら“大丈夫だったかな? あれ”って思うけど、実はレジェンドとか先輩も、“後輩、のびのびできたかな?”って気にするから、後輩が思うより“あれ先輩的にナシだったかな”って思わない。南原さん(南原清隆)も『ヒルナンデス』でみんながのびのびできるようにって考えてるから。先輩で“アイツのあそこないな”とかあんまり思わないじゃん」

 と説明。「松本さんもお忙しい中の1個の仕事だから、俺が天然か計算かなんか忘れてるし気にもしないだろうな」と思い、現在は「まったく気にしていない」と話す若林だったが、最後は春日が出演している『炎の体育会TV』(TBS系)も同じ坂本プロデューサーが携わっていることから「松本さんにあれ計算だったって言ってもらえるようにお願いして……」「お前しかいないんだよ。頼みの綱が」と、あくまで「俺はもう気にしてないけど!!」と言いつつも春日に食い下がる、という形でオチをつけて次の話題へ移った。

「芸人が一瞬でどこまで計算して、どう実行しているかが見えた一幕でした。くわえて、『あちこちオードリー』(テレビ東京系)などで、芸人たちが通常では明かさない深いところまでえぐっている若林さんの計算力、観察力の高さもあらためて感じましたね。

 ちなみに、『審査員長・松本人志』については過去の『オールナイトニッポン』でも松本さんとの共演に関する緊張や、やはり細かな計算をしていることを明かしています」(前同)

 20年9月放送回の際は楽屋挨拶の際「何するか、何も知らんで」と松本に言われた際「昨日からずーっと台本読んでるんで任せてください」と大口を叩いて自分でプレッシャーをかけてしまったこと、21年4月放送回ではトロフィーで松本の隣にサインを書く際に「あんま小さすぎてもなんかちょっと」「控えすぎても目立つし、大きすぎてもいけないし。サイズ感、難しかったわ」と、やはりいろいろ考えていたことを放送前後の時期にラジオで明かしている。

 大物と共演した後のラジオでは、プレッシャーに耐えつつ、芸人が一瞬でどこまで計算しているのかを知ることができる。さすがのオードリー若林だが、次回までに松本には「天然」でないことを認識してもらいたいところだろうーー。

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