■「パパ活怪文書」青木年男の過去や仲間由紀恵・社美彌子の「禁じられた愛」は?

 3つ目は、反町隆史(49)演じる4代目相棒・冠城亘(かぶらぎ・わたる)と同時に警察組織から去った、浅利陽介(34)演じる青木年男の過去にまつわる謎だ。

 シーズン14で、警察に嫌悪感を持っている一般市民の公務員として初登場したのち、紆余曲折あって警視庁サイバーセキュリティ対策本部に所属することに。彼が警察組織に強い嫌悪感を抱く理由や、過去についてはいまだ核心が明かされていない。

 シーズン20で、青木は警視庁内で「冠城は中学生の女の子とパパ活をしている」という怪文書を配布する騒動を起こして内閣情報調査室に異動となり、警視庁から去っていった。

 青木が異動した先の内閣情報調査室では、仲間由紀恵(42)演じる内閣情報調査室の広報課課長・社美彌子(やしろ・みやこ)が働いている。4つ目の「未回収」事案は、彼女とその娘についてだ。

 美彌子には、ロシアのスパイで故人のヤロポロク・アレイスキーとの間に生まれた娘のマリアがいる。内閣情報調査室からその事実を詰問された際には、美彌子は「ヤロポロクから性的暴行を受けて妊娠したが、子どもに罪はないので育てた」と答え、それ以上の追及を逃れていた。

「実際には、美彌子とヤロポロクは相思相愛だったことがほのめかされてはいます。ただ、お互いの立場上禁じられた愛だった。シーズン20のラストでは、ヤロポロク周辺を探る記者が登場したんですが、美彌子は娘のマリアの出生の秘密を守ろうとしています。今後、事実が明るみにならないように彼女が何らかの行動に出る……場合によってはそれが大事件に発展する可能性も十分ありえます」(前出のテレビ誌編集者)

 最後は、2010年12月公開の映画『相棒 劇場版II 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』で刺殺された岸部一徳(75)演じる小野田公顕、通称「官房長」についての未回収事案だ。彼は作中で葬儀まで行なわれたにもかかわらず、シーズン20で官房長にそっくりな人物と杉下右京がすれ違うという不可解な再登場を果たしている。

「“見間違い”と右京は言っていましたが、官房長は『相棒』ファンに強烈なインパクトを残した登場人物で、何か大きな秘密がありそうだったのにそれが明かされないまま死亡してしまいました。そんな彼が実は事情があって身を隠していた……という超サプライズ展開も十分ありえそうです」(前同)

『相棒』は、2000年から制作されている超人気シリーズドラマ。今後、1~2年ではすべての謎は回収しきれず、どうしても残されてしまう未回収エピソードも出てきそうだが、水谷と寺脇のコンビが復活した今、熱い『相棒』ファンたちが「超納得」する、スッキリした回収劇を期待したい!

■Information

『相棒』Season21

2022年10月よりテレビ朝日系で毎週水曜日21時より放送予定

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

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