NHKも警告!「フルーツ県」で狙われる「本当にヤバい盗難果物」甚大被害に県担当者「強い憤りを感じています」「許されることではない」の画像
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「フルーツ王国」として知られ、国内でも有数のフルーツの産地として名高い山梨県。毎年多くのフルーツが手塩にかけて育てられているが、近年これに目を付けた大規模な窃盗が多発し、深刻な社会問題となっている。

「今年は特にの被害がひどく、8月19日にNHKが報じたニュースによれば、ことし1月から7月末までに桃およそ2万1000個、スモモおよそ2500個、ブドウおよそ200房が盗まれたといいます。8月11日には、山梨県警が入管法違反(不法残留)の疑いで現行犯逮捕した群馬県在住のベトナム国籍の容疑者2人が、山梨県内で相次いでいる桃やブドウなど果物の窃盗事件に関与しているとみて調べていることを発表していました」(専門誌記者)

 こうした盗難被害について、8月16日にNHKのWEBメディア『NHK事件記者取材note』では「桃泥棒を追え! 残された痕跡」と題した取材レポートを公開している。

■NHKが農家の悲痛な叫びを紹介

《警察によりますと6月だけで被害額は570万円以上。去年1年の被害額をすでに上回っています。これほどの被害は例がないといいます》

《私(記者)は桃の盗難が相次いだ6月から、各地の被害の現場を取材してきました。
その被害の実態は、まさに「根こそぎ」という表現がぴったりな荒っぽい手口でした》

 という記者の調べや、5000個の桃が盗難に遭った被害者農家の「だいたい150万円くらいかな。それよりもね、ここまで1年間、ずっと手入れをしてきて。もう少しでね、やっと収穫できると思ってたのに。悔しいですよ」という悲痛なコメント、別の農家の「泥棒からみれば札束が木にぶら下がっているようなもんだ」という嘆きがまとめられていた。

 そして、「最も被害を懸念しているのが秋」「県内で去年はあわせて282万円分の被害が出ています」と、毎年8月下旬から9月上旬にかけて窃盗の被害を受けている高級ブドウについて言及していた。

「今夏も、8月20日深夜から翌朝にかけて笛吹市石和町の畑で50房7万円相当のブドウが収穫間際の時期に盗まれてしまったことが、8月24日の『テレ朝ニュース』で報じられていました。山梨県が《先月からモモなどの農作物が盗まれる被害が相次いでいて、夜間にドローンでパトロールをするなど警戒を強めていた矢先》とも報じていましたね」(前同)

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