「10月の改編で、テレビ界は月曜日の夜がとんでもない超激戦地になってしまいましたね」(テレビ誌編集者)
10月17日、TBSでは復活した『クレイジージャーニー』が初回2時間SPを放送され、より一層、各局の視聴者争奪戦に拍車がかかったという。
「『クレイジージャーニー』は、もともと深夜番組だったのですが、2019年にヤラセ問題が発覚し、番組は一度終了していました。
しかし、根強い人気から、今回MC陣も当時のダウンタウン・松本人志さん(59)、バナナマンの設楽統さん(49)、いまや人気女優となった小池栄子さん(41)が3人ともそのままで復活。放送前から大注目されていました」(前同)
テレビ業界で長年つづく「同時刻に放送されている番組2つには出演できない」という「裏かぶり忌避」という絶対的なルールのため、小池は今後、フジテレビの伝統的なドラマ枠の「月9」には出演できなくなるが、小池は「この前1度出させてもらったのでもう大丈夫です(※22年7月クール『競争の番人』への出演を指す)」としたり、「どの時間でもやらせていただきます」という小池の表明を松本が「”ヤラセ”でいきます」と聞き間違えるギャグもあったが、番組内容は“攻めている”の一言に尽きる。
佐藤さんの印象に残っている言葉は、世界最北のゴーストタウンに近づいて来た時の言葉です
— クレイジージャーニー【月曜よる9時】次回は10月31日(月) (@Crazy_Journey) October 15, 2022
見渡す限り人工物が全くが全く見えず、木なども生えてない不毛の地帯。
日本から20時間ほどかけて辿り着いたスヴァールバル諸島は、まさに”世界の果て”という印象でした!🌎
明後日の放送チラ見せですよ💓 https://t.co/wrJ7UCPH7R pic.twitter.com/H883mYmvBL
「“人気だからゴールデン帯に昇格させたら内容がマイルドになってつまらなくなってしまった”というのはテレビ界のあるあるですが、『クレイジージャーニー』は逆。
番組名物キャラクターとなったジャーナリストの丸山ゴンザレス氏(45)が、パナマのギャング紛争地帯に潜入して抗争中のギャングを直接取材。
さらにウクライナ進攻などで世間がロシアにピリついているにもかかわらず、奇界遺産フォトグラファー・佐藤健寿氏(44)が、旧ソ連が残した世界最北端のゴーストタウンを訪れ“社会主義の理想の街を見下ろすレーニンの胸像”を紹介したうえ、ロシア情勢にもしっかり言及したりと、まさにクレイジーながらも良質な紀行バラエティ番組に仕上がっていました。もはやバラエティというより社会派ドキュメントで、非常に面白い内容でしたね」(前同)