世帯視聴率ではなく、13~49歳のコア視聴率を民放各局が重視するようになってから久しい。スポンサー企業にとってコア視聴率が広告を出稿する指標になっており、テレビ局の収入に直結する。
「テレビマンはコア視聴率を持っているタレント、コア層が見てくれるタレントを使いたいわけです」(制作会社関係者)
今、コア視聴率を持っているタレント、芸人は誰なのだろうか。11月28日から12月4日までの1週間のゴールデン帯から深夜帯の番組の視聴率で検証。ランキング形式で紹介する!
■ウッチャンは70歳になっても今と変わらず活躍してる!?
コア視聴率を持っているタレント・芸人の第5位はウッチャンナンチャンの内村光良(58)だった。
当該週の『世界の果てまでイッテQ!』のコア視聴率は7.3%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、『THE突破ファイル』(ともに日本テレビ系)は4.9%、『内村のツボる動画』(テレビ東京系)は1.8%で、合計14.0%だった。
「『イッテQ!』は1週間の番組のうちで最もコア視聴率が高い番組で、10%に近い数字を取るお化け番組ですからね。加えて、この週には『あしたの内村!!』(フジテレビ系)の放送がありませんでしたから、これがあればもっと上位にランクインしていたはずです。
内村さんは品がいいけど面白い。『NHK紅白歌合戦』の司会も何度も務めているし、老若男女問わず好かれる、傷つけないお笑いの代表格ですよね。番組が終わっても内村さん残しで新番組が始まったりと、スタッフからも好かれていることがうかがえます。
今後もテレビから消えるイメージがまったくできない、10年後には70歳近いですが、今と変わらず普通に冠番組をいくつも持っていそうですよね」(前同)
■マツコ・デラックスは全番組コア視聴率が高い
第4位にはマツコ・デラックス(50)がランクイン。
『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)のコア視聴率は5.1%、『マツコの知らない世界』(TBS系)は4.6%、『マツコ会議』は(日本テレビ系)は4.6%で、合計14.3%だった。
「この週は『マツコ&有吉かりそめ天国』(テレビ朝日系)の放送がなかったため、これがあればより上位に食い込んでいたでしょう。マツコさんの場合、全番組のコア視聴率が高いんです。
今やマツコさんはオピニオンリーダーで、マツコさんが何を言うのか、どんな意見を持っているのか聞きたい、といった存在ですからね。いずれの番組もマツコさんがしゃべってなんぼといった内容で、ある意味で、一番タレント力を持っているのはマツコさんなのかもしれません。
ただ、近いうちに芸能界を去る、店じまいするということをほのめかしてもいます。それでもこれほどの活躍ぶりですから、テレビマンやテレビ局が引退させてくれないのではないでしょうか」(同)