今回の“あなたに会いたい”は、フォークデュオ『HONEBONE』のヴォーカル・EMILYさんです! 基本的には、アコースティックギターによるフォークソングで、ネガティブな感情を歌った楽曲も多いとあって、50代以上の男性ファンが多いんです。まさに、週刊大衆の読者さん世代ですよね。プロ野球ファンの中にはご存じの方もいるかと思いますが、読売ジャイアンツの丸佳浩選手の登場曲『夜をこえて』も提供されています。フォーク好きの私も以前から大ファン。20人規模のライブハウスで活動されていた頃から、こっそり観に行っていたんですよね。
ゆま「なんか緊張するね。プライベートではよく遊んでいるけど、こうやって、お仕事で対談するのは初めてだもん」
EMILY(以下=EM)「ほんとだよね。いまさら何を話すのよ~(笑)。大好きなホラー映画の話でもする?」
ゆま「それだと、いつもと変わらないじゃない(笑)。やっぱり、まずは4月26日に発売されたニューアルバム『祝祭』のお話から聞かせてください!」
EM「まあ、『祝祭』というタイトルを見ても分かる通り、『HONEBONE』にしては、ハッピーな楽曲が多いかな。幸せすぎて、ちょっとクレイジーな感じ」
ゆま「ハッピーでクレイジーというところが、『HONEBONE』らしい」
EM「そう。春先って、なぜだか、ちょっと、おかしな人が多いじゃない? そんな感じよ」
ゆま「アルバム名にもなっている『祝祭』も、単に子どもが生まれてハッピー、という曲ではないもんね」
EM「歌詞の中にも“望んで生まれてきたわけじゃない”や“生きる価値のある世の中じゃない”といった言葉があるからね。だけど、そんなつらい世の中であっても、私は、あなたが生まれてきたことを祝福したいという内容なのね」
ゆま「2曲目に収録されている『とりあえず、生!』も良かった。“一日泥のように働いた 嫌いなあいつらに頭下げて”って言葉から始まって、“とりあえず、生!”って(笑)」
EM「私自身が、そういうタイプだからね。飲んで、酔っ払ってばっかり」
ゆま「『HONEBONE』というバンド名も、酔った勢いでつけたんだよね」
EM「そう。ギターのKAWAGUCHI君とベロベロに酔った帰り、道端のゴミ箱に、チキンの骨が落ちていたんだよね。そしたら、KAWAGUCHI君が突然“骨ボーン”と叫んだの。それがなんだか面白くて、私はゲラゲラ笑いながら、“バンド名にしたら、絶対売れるよ~”って言ったら、決まっちゃったんだよね」
ゆま「テキトー(笑)。とはいえ、今では人気のアーティスト。今回の『祝祭』にも収録されている『夜をこえて』は、読売ジャイアンツの丸佳浩選手の登場曲にも使われているもんね」
EM「あ~、巨人の丸ちゃんね!」