●青木宣親80点
メジャー3年目にして念願のプレーオフ進出を果たしました。
打率・285は過去2年とほぼ同じ。しかし、終盤のチームにとって勝負どころでの活躍が光りました。
9月に限れば、打率は・374で、15日からのホワイトソックス3連戦では13打数11安打と、全盛時のイチローを思わせる固め打ち。この間、四球も2つあり、3連戦で13度出塁するという手のつけられない好調ぶりでチームを牽引したのです。
後半戦の得点圏打率は、なんと・412でア・リーグ1位。この勝負強さが買われ、9月は打順が1番から2番に変更されました。ア・リーグはDH制であるため、9番打者の出塁の可能性も高く、1番より2番のほうが走者を置いての打席になるケースも多いのです。
青木も期待に応え、前半戦の13打点に対し、後半戦は30打点。また、青木には3割5分近い出塁率と走力という武器もあります。
青木が得点をした試合は40勝13敗ですから、その貢献度の高さがわかるでしょう。
●川﨑宗則70点
6月中旬にメジャーに定着すると、本職のショート以外に二塁、三塁も守り、打率も自己最高の・258をマークしました。
近年、日本人内野手がまったくメジャーで通用していない厳しい現実の中で孤軍奮闘した感があります。
地元人気は相変わらず抜群で、ベンチ内のムードメーカーという目に見えない貢献も評価できます。
さて、メジャー昇格がなかったため採点の対象外としたのが、アスレチックスの中島裕之とレンジャーズの田中賢介です。中島は今季3Aどころか、その下の2Aで打率・24 7、6本塁打。田中も7月にチームを自由契約。
ともに来季は日本に戻らざるをえないでしょう。昨年ヤンキースにドラフト2位指名された加藤豪将も苦戦しています。
1Aで打率・222、3本塁打。バスで全米各地を転戦する過酷なマイナー暮らしから、どう這い上がるか。
彼の正念場はこれからです。