昨年から急増している「危険ドラック」による犯罪や事故。インターネットの普及に伴い2000年前後から流通し始めたこの手のドラッグは、「合法ドラッグ」「脱法ハーブ」などと称して販売されていたため、覚せい剤などに比べ安全であるかのように誤解されているが、実は覚せい剤以上の、本当に危険極まりないドラッグなのだ。

現在でもネット上では、各種の危険ドラッグが半野放し状態で販売されており、その形態は「お香」「バスソルト」「アロマ」など、一見しただけではわからないようになっている。粉末・液体・乾燥植物など、形状も一定ではなく、摘発されると形状をかえてまた販売……という、当局と犯罪者たちのいたちごっこが続いているというのが現況だ。

エロ大衆
神奈川県警察ホームページ『危険ドラッグは「ダメ。ゼッタイ。」』(https://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesh2002.htm)より、ネットで販売されている危険ドラッグの一例。


そんな危険ドラッグだが、幻覚のレベルはある意味、覚せい剤を超えているという。今回、神奈川県警がまとめた資料を見ると、危険ドラッグを摂取した犯罪者たちの異常極まる行動、言動が浮き彫りになってくる。その一部を以下に紹介しよう。

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