能年ちゃんに母性本能が破裂

――フフフ、変なの~。シャイなのかな?

馬場園 で、その姿や仕草が、すごく愛おしいんですよ。母性本能が破裂しそうでしたね(笑)。

――お笑いの世界とは、ひと味違う現場だったと思います。ちなみに、今回、映画初進出に当たり、コントと女優業の違いは感じた?

馬場園 コントなら、自分で書いたネタで、自分のイメージした役を、自分で勝手に演じている。とにかく自由にできるんです。だけど、今回は台本や演出など、多くが決まっている中で、そのキャラを壊さないように、より良くするように演じなきゃいけない。それは、お笑いでは感じられないことですね。

――周囲からのプレッシャーの質も違いそうです。

馬場園 そうですね。私の場合、千絵子と見た目が似ていたことも、さらなるプレッシャーになりましたね。期待に応えなきゃ、皆さんの足を引っ張ってはいけない、と。でも、空き時間もワイワイ楽しくて、それで"オタク女子の共同生活"っていう雰囲気がつかめた気がするなあ。その延長で、撮影本番につながっていった感じでした。

――まさに女の園。映画の中に「男を必要としない人生」という標語が出てきたけど、そういう人生も悪くないと感じたりは……。

馬場園 いや、私は男を必要としたいですね(笑)。やはり冬は寒いし、寂しいですから……。

――ですよねえ。ぬくもりが欲しくなるのも、わかるぅ~。

馬場園 若い頃は「結婚は必ずしも幸せな形ではない」って考えていたけど、今は結婚したい!昔は「仕事が軌道に乗らなきゃ、結婚はダメ」っていう変な意地もあったんです。今まで仕事を優先し過ぎたかもしれませんね。

――そんな馬場園さん、「理想の結婚」のイメージは?

馬場園 う~ん、寝室はバラバラがいいですね。

――バラバラ!?

馬場園 それぞれの生活の時間を壊したくないんです。私は、お笑いをずっとやり続けたいので、そうなると、朝早い日もあれば、夜遅い日もあるだろうし。旦那さんを起こしたら、申しわけないなって。

――なんたるシビアさ……。アツアツでホヤホヤの新婚生活とはほど遠い!?

馬場園 自分で言うのも変ですが、ある意味、すごく現実的なイメージですよね(笑)。それだけ結婚したい、結婚を考えた、ってことですよー。

――じゃあ、良きご縁があるんだ。

馬場園 それが何もなくて。女芸人の友達や後輩に、手当たり次第に「コンパを見つくろって」って頼んでいるんだけど、なかなかセッティングしてもらえず……なんです。

  1. 1
  2. 2
  3. 3