視聴率40%超えを果たした昨年末のNHK紅白歌合戦。目玉企画も満載だったが、裏側ではトラブルも満載。本誌だけが知る舞台裏を全部バラします!

 まず、大きな話題をさらったのがサプライズ出場のサザンオールスターズ。ライブ会場の横浜アリーナからの中継だったが、31年ぶりの出場ということで、紅白本番が行われているNHKホールでも「ここ1~2日で出場が決まったようです」と解説するなど、その登場を煽った。

 

 だが、それは演出だったようだ。「出場は早々に決まっていた」と明かすのは音楽プロダクション関係者。

 

 「ですが、曲目で最後まで大揉めしたんです。過去の有名な曲を歌ってほしいNHKに対し、桑田佳祐は別曲を提示。それにNHKが難色を示し、交渉を重ねましたが、"これが歌えないなら出ない"とまで言われてしまった」(前同)

 

 選曲は『ピースとハイライト』『東京VICTRY』で、前者は「反戦がテーマの歌詞で、反安倍政権が色濃く反映されていることからNHK側は、"政治色は出してほしくない"と最後まで渋っていた」(同) という。だが、どうしても出てほしい人気者だけに、局も折れるしかなかったようだ。

 独裁者ヒトラーを彷彿させるヒゲを付け、ヤリたい放題の桑田を見て、心中穏やかではなかったのは長渕剛だろう。かつて桑田が長渕を揶揄する歌を作り、彼が激怒するなど、犬猿の仲で有名な2人。今回サザンが2曲歌ったのに対し、長渕は1曲。さぞや荒れているのではと思いきや、

「いや、それどころではなく、舞台袖で関係者にペコペコする低姿勢ぶり。実は彼、昨秋に出したベストアルバムの売れ行きがサッパリで、危機感を覚えているんです。今回の出演も、数年前なら渋ったところを、あっさりOKしたというから、余裕がないんでしょう」(芸能プロダクション関係者)

 かつて紅白出場の際、NHKスタッフを「タコばっか」と斬り捨てた長渕は、もうすでにいないようだ。

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