「実母に結婚の報告もない…」

「僕はヒステリックになった母との関係が悪くなり、16歳で家出のように愛知を離れ、高校もそのまま退学したんです。僕はその後、結婚をし、離婚をして、現在に至ります。正直、母とはいろいろあってムカついていることもあるけど、今は大切に思っています。僕が母の下を離れたあと、母と、兄と姉との接触はまったくなかったそうです。兄は金メダリストで、今度の東京五輪・パラリンピックのスポーツディレクター(競技運営計画責任者)を務める立派な人間なはず。僕は、母に生活費を送ってくれとまでは言わない。でも、優秀なDNAを遺伝させてくれて、かつ、これまでとんでもない苦労しかしてこなかった母に対して、結婚の報告や、"ありがとう"のひと言すらないのかと。それが信じられないし、とにかく本当に許せないんです」

広治氏の所属先のミズノに取材を申し込むと、本誌の質問に対して、こう回答した。
「過去にも報じられましたが、室伏広治としては、父と離婚した母の援助をすることは、父親を裏切ることになると考えます」

資金援助はさておき、お腹を痛めて産んでくれた実母に感謝の思いすら示すことがなかったとしたら……、「おもてなし」でつかんだ東京五輪の責任者が果たして適任なのだろうか――。

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