「普段のあいを出していこう」
――ドラマのタイトルどおり、京都らしい、和風な設定が多いんですね?
高部 多いですね。
――高部さんは、はんなりした京都の文化が合いそうです。
高部 自分でも、すごくしっくりくるんです。別の仕事もあって、京都の撮影所には3年連続でお世話になってるんですけど、ロケで訪れる街並みを見ても思うし、皆さん、本当に温かくて、行くたびに好きになります。
――京都の街にも詳しくなってきましたか?
高部 少しずつですね。この間、ちょうど友達が京都に来ているというので、2人で時間を合わせてご飯を食べに行きました。
――それは、よかったですね~。撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
高部 スタッフ、共演者の皆さんとも、「この現場、本当にいい人の集まりだよ」って言い合ってます。
――普通は、一人くらいは和を乱すような人がいたりするんですか?
高部 う~ん、どうでしょう……。基本、人見知りなので、こんなに早く打ち解けるのが珍しいです(笑)。
――主演の高橋克典さんとの共演は初めてですか?
高部 いえ、2006年に放送された、高橋さん主演の『ガチバカ!』(TBS系)の生徒役で、ご一緒させていただいたときからのおつきあいです。また共演させていただけるなんて、本当に幸せなことです。
――高橋さんって、どんな人なんですか?
高部 とてもフランクで、誰に対しても平等で優しくて、温かい。ドラマの戸隠班長そのものですね。
――久々の共演で、何かアドバイスをいただいたりしましたか?
高部 最初、台本をいただいたときは、私の役は、もっとクールなキャラクターだって思って、"120%クール"で行こうと、本読みに挑んだんです。でも、高橋さんが、「もっと、ふだんのあいの良さを出したほうがいいのでは?」と提案してくださって、監督さんと3人で話し合う機会を作ってくださったんです。
――よく考えてくれているんですね。
高部 それで、少しずつ、チャーミングなところも入れていこうってなったんです。実際、出来上がった作品を見たとき、扱うテーマが重い中、私までクールで隙のない女性だったら、ちょっと堅苦しすぎる作品になっていたかもしれない……と思ったので、高橋さんは、やっぱりスゴいなと。改めて、尊敬しちゃいました。