知事当選は紳助さんのおかげ

そこで、ナニワの"新"視聴率王として、スター性を秘めた橋下氏が渇望されているというわけだ。
「政治家時代は"大阪のために"と尽力してきたのに、タレント復帰した途端、在京キー局の仕事ばかり……というのではイメージダウンです。たかじんさんのように、大阪にこだわって活動をしたほうが印象も良いはず」(同記者)

さらに、前出の城下氏によれば、政治家時代から、関西のテレビ局は事あるごとに橋下氏と接触。引退後の担ぎ出しの準備を着々と進めていたという。
「最も有力なのは、関西テレビ、あるいは読売テレビあたりでしょうね。政治家時代に、いろいろと対立していた朝日放送や毎日放送は難しいんじゃないかと思います」(城下氏)

そうした蜜月関係にある在阪準キー局で、橋下氏の冠番組が制作される可能性は高い。
「橋下さんは、論争相手にキツイことを言っても、最後にニコリと微笑むことで相手の敵対心を骨抜きにするという必殺技を持っています。使い方次第ではたかじんさん以上の存在になるかもしれません」(城下氏)

ただ、ここでの問題は橋下氏には"番組司会"の経験がないこと。冠番組を持つということは、"司会"を担当するということだが、それでは、一種の"極論"をまくしたてる橋下氏のキャラが生きてこない可能性があるのだ。
「たかじんさんだって、きちんとした"司会者然"としていたかというと決して、そんなことはない。辛坊治郎さんあたりに仕切りを任せ、自らは自由な立ち位置で発言することも多かった。おそらく橋下氏も純粋なMCというよりも、そういった形で番組を進行させていくことになるでしょう」(城下氏)

辛坊氏が橋下氏の"大阪都構想"の熱烈な支持者であったことは周知の事実。"橋下・辛坊"のタッグが実現する可能性も決して低くはない。

しかし、「橋下氏の相方が辛坊氏では、あまりにも普通すぎます!」と真っ向から否定するのは、ある在阪テレビ局の関係者。橋下氏のパートナー候補として、よりインパクトのある人物の名前を挙げる。
「島田紳助ですよ。11年8月の芸能界引退会見からすでに4年。関西のテレビ局関係者から紳助待望論は絶え間なく聞こえてきます」

キッパリと芸能界を引退したかに見えた紳助だが、このところ復帰を匂わせる動きも確認されている。
「14年8月には歌手RYOEIのライブに登場し、3年ぶりに公の場に姿を見せました。今年に入ると、彼の新曲の作詞を担当。4月6日のRYOEIのブログにコメントまで寄せています」(前出の芸能記者)

とはいえ、辞めた理由が"黒い交際疑惑"なだけに、復帰の大義名分が見つからないのが難点だが……。
「"盟友・橋下氏のサポート"なら、視聴者も受け入れやすいのではないでしょうか」(前出の在阪テレビ局関係者)

もともと、橋下氏が世に出てきたのは、紳助が司会を務めていた『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)への出演がきっかけ。茶髪のチャラい弁護士として、司会の紳助と丁々発止とやりあった姿が、視聴者に強烈なインパクトを与えた。
「橋下氏は、事あるごとに"私が知事になれたのは紳助さんのおかげ"とか、"紳助さんは心の師"などという発言を繰り返しています。こうしたことから考えると2人のタッグ結成は、十分にありえます」(同)

橋下氏が政界を退く16年1月こそ紳助との電撃合体が起きる"Xデー"だという。
政界と芸能界。舞台は違えど、橋下氏は、これからも大阪を盛り上げていくに違いない。

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