選手兼任監督として日本復帰

マーリンズにおけるイチローの位置づけは「4番目の外野手」というもの。レギュラーの3人の誰かに代わっての守備固め、あるいは代打という形での出場が圧倒的に多い。
「正左翼手のイエリチ選手が椎間板ヘルニアで離脱したときなどはスタメンで出場し、それなりの結果を出してはいるんですが、今のところ、それが継続しない。チームの方針が"若手育成"にシフトしているので、イチローの記録など一顧だにされていないんです」(同デスク)
最近はDHでの出場もあるが、もともとイチローはDHというタイプではない。"今季中の3000本安打達成は難しい"というのが偽らざる現実だろう。

イチローが来季、日本球界に戻ってくるには次の二つのケースが考えられる。
(1)今季中に3000本安打を達成した場合と、(2)3000本安打は達成できず、来季もメジャーに残ろうとするが、メジャーのオファーが来ない場合だ。
「(1)の場合はメジャーに残る理由はありませんから帰ってくるでしょうし、(2)の可能性も高い。今季だって、マーリンズのオファーはギリギリだったわけで、来季の契約なんて、どうなることか。オファーがなければ、そろそろアメリカでの潮時だと考えてもおかしくはない」(プロ野球関係者)

もしも、日本に帰ってきた場合、当初は「選手兼任監督」となるのは間違いない。イチローがこだわる日米通算での4256本超えは、日本球界でも達成可能だからだ。
「イチローが監督になるなら、選手兼任が一番。兼任しながら監督術を身につけ、ゆくゆくは監督として一本立ちすればいい」(江本氏)

この場合、イチローの補佐役として福良淳一現監督代行が最適だという。
「オリックス時代、イチローと1、2番コンビを組んでいた福良代行は、若手の育成や指導に定評のある名コーチです。現役時代からイチローは福良のことを尊敬しており、"福良さんのように、すべての試合に必要とされるような選手になりたい"と話していたこともありました」(前出のプロ野球関係者)
現在、福良氏が監督代行を務めているのも、単なる偶然ではなかろう。
来季「イチロー監督」誕生の目は濃厚だ!

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2