「自分でもビックリするくらいお酒に弱くなって。そのうち缶チューハイ1本でもすぐ酔っちゃうかも……ウフフ」
2013年から『実践!にっぽん百名山』の司会を担当しており、今では"山ガール"としても知られる釈由美子さん(37)。最新主演映画『KIRI-「職業・殺し屋。」外伝-』の話から最近の私生活まで、元気に語ってもらいました。
――今回、主演を務めた映画『KIRI-「職業・殺し屋。」外伝-』は久しぶりの本格アクションものですね。
釈 プライベートで3年前から古武道を習っていて、いつかアクションを本格的にやりたいなって思っていた矢先にいただいたお話だったので、とてもうれしかったです。
――孤高の女暗殺者・キリの復讐を描いた物語ですが、演じたキリはどんな女性ですか?
釈 肉体的には強いんだけど、悲しい宿命を背負っていて、どこか儚(はかな)く切ないんですよね。
――確かに、口数が少ない役ですよね。
釈 最初にいただいた台本では、説明口調のセリフもあったんです。でも、坂本浩一監督とお話して、"キリがどんな女性なのか、観る人にも最後の最後までわからないようにしよう"ということで、最終的には"寡黙なヒロイン"になったんです。
――そんなキリを演じるうえで、心掛けていたことは何ですか?
釈 格好はセクシーな女スパイっぽいんですけど、ちゃんと芯が通っていて、強いんだけど、どこか孤独を背負っている……そんなところを見せたいなと思っていましたね。
――ただ強いだけじゃない、と。
釈 そう。派手なガン・アクションで魅せるとかではなく、一見強いんだけど、観ている人が思わず守ってあげたくなるような儚さも同時に出したいなって。
――ご自身と重なる点はありますか?
釈 実は、撮影当時は私もプライベートで闘っていたんですよ。すごく大きなモノを背負って臨んでいたので、そこはとても重なりましたね。