イマドキ18歳たちの信じられない「アホバカ言行録」の画像
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いい大人と呼ばれるようになった今も、知らないことは多いけれど、最近の若い連中に比べりゃマシなのネ。


今国会で18歳から選挙権を与える公職選挙法改正案が審議されている。
「現在、全世界の191の国と地域のうち92%にあたる176の国・地域が18歳から選挙権を認めています。時代の流れと言えます」(全国紙政治部記者)

この年齢引き下げで選挙権を得る18~19歳の有権者数は、約240万人。
「5月に行われた大阪都構想の住民投票も、18歳以上に選挙権があれば、ひっくり返った可能性があった」
と話すのは、社会・世相問題に詳しい堀江珠喜大阪府立大教授。続けて、
「都構想は1万票の僅差で否決されましたが、若年層は賛成に動いていました。こうした意味でも18歳選挙権の影響は大きいのです」

だが、18~19歳のイマドキ若者に選挙権を与えて、本当に大丈夫なのか?
本誌では、18~19歳の若者23人に直撃取材を敢行。彼らの基本的な知識をリサーチしたところ、驚くべき実態が判明した!

まずは、今回の記事のきっかけになった、選挙権の年齢引き下げについて説明したところ、21人が「知らなかった」と答えた。それだけならまだしも、
「その選挙権って、ネットで売ってもいいんスか?」(A君・私立大生)
いや、ヘタしたら逮捕されかねませんけど……。

わが国の総理大臣の名前くらいは知っているだろうが、念のため聞いてみると、
「たしかアベ……あ、阿部慎之助だ!」(A君)
さすがに、これには傍らで話を聞いていた同級生のB君から鋭いツッコミが。
「そりゃ巨人の4番だろ! "岸晋太郎"ですよね、記者さん」
安倍晋三総理の父親が晋太郎、母方の祖父が岸信介ですが……。むしろ、それだけの知識があるのに、どうして間違えられるの?

それ以上に驚いたのが、続くC恵ちゃんの言葉。
「私、選挙権が取れたら、総理大臣の選挙は絶対に行くつもり!」
残念ながら現行の制度では、首相を直接、投票で選ぶことはできません……。
このC恵ちゃん、某一流公立大学に現役で入学した才媛だけに(?)、問題意識も高いようで、
「今の政治は、民主党も自民党も信用できません。私は共和党に一票を投じます!」
なんだか話が噛み合わないと思ったら、チミはアメリカ人だったのかね!?

参政権は国民の権利だが、納税は国民の義務。そこで、税金にはどんなものがあるか聞いたところ、浪人生のD君が元気よく答えてくれた。
「消費税でしょ、都民税でしょ、相続税でしょ、あと……有名税!」
ポカンとする記者に向かい、D君はしたり顔で、
「ほら、テレビに出る人が納めなきゃいけない税金ですよ。えっ、知らないんですか?」
いやいや、恥ずかしながら知りませんでした。

安倍総理が掲げる経済政策・アベノミクスは、23人全員が「聞いたことがある」と答えたが、
「ただ、安倍総理と誰がミックスされてるのかはよく知らないの。橋下さん?」(E美ちゃん=美容系の専門学校生)
という発言も。

アベノミクスは、安倍総理とエコノミクス(経済)を掛けた造語で、もともとは1980年代にレーガン米大統領の経済政策を"レーガノミクス"と呼んだことに端を発し……と説明しようとしたが、E美ちゃんが眠そうな顔をしだしたので諦めました。

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