「うるう秒」って何!? 明日午前8時59分59秒に注目!の画像
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日本時間の7月1日午前8時59分59秒(グリニッジ標準時6月30日23時59分)。通常なら、そのあとは9時00分00秒となる。ところが、今年は8時59分60秒という、本来なら存在しない時刻が刻まれることになる。これが、いわゆる「うるう秒」の挿入だ。

なぜ、こんなことが起きるのか。それは地球の自転と関係がある。わたしたちは、地球が1回転するのを1日としている。したがって、1日の長さを秒に換算すると、24時間×60分×60秒=86400秒。しかし、実際には地球の自転は微妙にズレがある。1日が86400.001秒程度あるという。

現在の協定世界時(UTC)は、原子の周波数をもとにした時刻を使用している。このため、地球の自転をもとにした時刻と差が出てくるのだ。年単位なら問題はないが、2000年後には地球が完全に一回転する時間とUTCの間に、大きなズレが生じることになる。

うるう秒の挿入は、1971年以降で25回実施された。しかし、面倒だから廃止したほうがいい、という意見もあり、問題も発生している。

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