「はっきり言って、暗黒です」

「あんまりね、お金、お金と先行しちゃうと、これは身を滅ぼすというか、人類を滅ぼすというか……。今、噴火が多いじゃないですか、日本列島。もう、あれでもよくわかるんですけども、天が揺さぶってるぞということですよ。気づけ、気づけよ、ということですよね」

そして、現代ニッポンに対し、福永氏は次のように警鐘を鳴らす。
「世の中は、はっきり言って、暗黒ですよね。このまま行ったら、本当に詰まっちゃいます。本当に喜んでる方っているのかな、って思うんですよね。いいことがあったときは喜びます。だけど、寝ても覚めても、喜んでる方っているのかな、と思う。喜べないと人生終わっちゃいけない、というのが基本なんです。今、現実、街を歩いとっても何しても、仕事柄、つい人の表情を見るでしょ? 女性の方でもいろんなお化粧されて綺麗なんですが、この人は内面的に、このまま行って人生終わりが来たら大変だろうな、というものがある。多いです。満足してないんですよ。いいんですよ、何がなくても。生活がひもじくても、その境遇で喜べる、これが天下ですよね。こういう人が増えれば、噴火も減るでしょうし、天災人災も減るでしょうし、詐欺に遭う人もなくなるでしょう。みんな、満足してないから引き寄せるんですよね、事件を。金が入れば、名誉が手に入れば喜ぶでしょうけど、何も現象が起きなくて喜べるのは、これは頭がついてるとできない。だから"頭取れ"と。この20年間、天声では頭取れ、頭取れ、そればっかりです。で、満足して喜んでれば最高。"最高"と"頭取れ"しかない、この20年間です」

この先、福永氏はどこに向かうのだろうか。
「いやぁ、もう……この15年間を挽回させてもらいたいですよね。これからが本番なんですよ。うん。これからが本番なんですよ」

70歳にして意気軒高。同じ過ちを繰り返すことだけは、避けなくてはならない。

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