セ随一の投手が宣言通りに活躍すれば巨人が一歩抜け出す!

空前の"混セ"である。7月3日には"全球団借金生活"という史上初の珍事も発生。6球団入り乱れた混戦は現在も続いている。
そんななか、チーム打率・240(セ6位=8/27現在・以下同)と貧打に喘ぐ巨人は、チーム防御率2・82(セ1位)の投手力で、なんとか優勝戦線に踏み止まっている。

その原動力がエースの菅野智之投手(25)。1点台の防御率をキープし、チームを牽引。12勝5敗で優勝した昨年の防御率が2・33であることを考えれば、昨年以上の働きである。

今年の菅野の特徴は、変化球に頼らないパワーピッチング。6月28日のヤクルト戦でシュートを狙い打ちされて、6失点K0されたことで覚醒した菅野。次の登板機会だった7月5日の中日戦では、直球を主体に5安打完封で7勝目を挙げている。

しかし、気になるのは勝率だ。9勝9敗(勝率・500)はエースとしては少し物足りない。巨人軍OBの野球評論家橋本清さんは、
「防御率ではなく、勝ち星を稼がないと、エースとは言えません」
打撃陣、リリーフ陣がピリッとしない状況で、菅野の使命はズバリ完投だ。

捨て身の菅野が活躍すれば、チームも活性化し、日本一奪還もあり得ると思うのだが、さて?

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