"慎重な男"が決意する時とは

米国在住の松井氏に比べ、日テレも後押しする江川氏の優勢は動かないようにも思えるが、こんな気になる情報も飛び込んできた。
「最近、ミスターとは別ルートで読売首脳が松井氏にダメもとで猛アタックしているらしい。ひょっとしたら、ひょっとするかもしれませんよ」(球界事情通)

そこには読売側の切羽つまった事情も関係している。
「近年、新聞各紙の発行部数が激減していますが、最も部数が落ちているのは読売なんです。ABC協会の発表によれば、昨年下半期の発行部数は60万部も減って約930万部に。かつて栄光の巨人軍とともに部数を伸ばしてきた読売にすれば、夢よもう一度と、新監督の話題性で部数の巻き返しを図りたいというのが本音でしょう」(メディア関係者)

もちろん新聞の部数だけではなく、東京ドームに観客を呼べるとの目算も働く。
「巨人ファンにアンケートすれば、ダントツで松井監督が1位でしょうね。松井自身もプロ野球に、巨人に、恩返ししたい気持ちは十分に持っているはずです。ただ、原監督があれだけの実績を残しているのに、"やります"とは、よう言わんでしょう。彼は慎重な男だけに、よけいにね。ただ、彼がその気になれば、ヤンキースとの契約なんか、なんとでもなりますよ」

と言うのは巨人OBの野球評論家・橋本清氏。
「その一方で、斬れ味鋭い解説で知られる江川さんが実際に、どんな野球をするのかも見てみたいですね。松井、江川さんクラスになれば、コーチ経験のあるなしなどは問題じゃない。取材もしてるし、現場のことも熟知しているのだから、いきなり監督になっても全然、大丈夫ですよ」(前同)

今季ペナントで苦戦している原巨人。最終的な結果が芳しくなければ、当然、"ポスト原"の話題は最燃必至だ。

オールドファンに人気の江川氏か、それとも多数が求める松井氏か!? その行方に大注目だ。

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