パッと見はそれほど回りそうな印象を受けなかったのに、打ってみると妙に回ります。よくある“回りムラ”だと気にも留めずに打ち続けていると、ショボそうな青保留から、大した予告も絡んでないのに仮面ライダーがどんどん登場して激アツの「トリプルライダーリーチ」に発展。何とそのまま大当たり。さらには突入率55%のST確変の連チャンモードへ突入! まだ3千円しか使ってないのに……。

そこから16R大当たりを3回引いて4連チャン。もう少し伸ばしたかったけど、当たれば何でもヨシ。ただ、その後は通常当たりの単発を1回引いただけで、追加投資が3万円。そのまま夜になって時間切れでヤメました。

言うまでもなく負けですが、予想外の『収穫』を得られました。連チャン後から次の単発当たりを引くまでに1000回転ハマリを喰らってしもたんですが、何と千円あたり28回転という好条件でした。しかも等価交換で、です。

でもこの台、どう見てもそこまで回る釘ではなかった。「アンドレって本当にパチプロなの?」と言われてしまいそうですが、この『仮面ライダー フルスロットル』には良く回る秘密が隠されていたのです。

それは“オマケ入賞口”にあります。元々どんな機種にもあるんですが、盤面の端っこに配置されている「少し払い出しが得られる穴」のことです。

この『仮面ライダー』は従来機種に比べてオマケ穴に入りやすい釘配列になっていて、その結果、玉の減り方、つまりお金の減り方が遅いのです。

また、大当たり出玉が他のMAX機種に比べ、ほんの少しだけですが控え目になっているため、ホール側もキツキツ釘にしなくてもすむ良心的な設計になっているのです。もちろんMAXスペックだけあって、当たればドカンと出ますのでご安心を。

負けたのに絶賛するもう1つの理由は「演出」です。原点回帰というべきシンプルさで、とてもわかりやすくなっています。仮面ライダーが1人でも多く登場すれば、あるいは群やゼブラ柄が出ればそれだけで激アツ。バイクハンドル型の役モノを作動させるチャンスが加われば大当たりは目前! これぐらいのわかりやいパチンコがちょうどええです。

最近の機種では当たり前の「ボタンを押せ」演出も抑えてあって、個人的にも好感度アップ。隣の台でやたらとボタンをバンバン叩かれるのはかなわんからのう(苦笑)。大当たり中には前作『仮面ライダーV3』のBGMが選べたり、通常時には懐かしい怪人やゲルショッカーが登場したりと、他にも往年のファンにはうれしいポイントが用意されています。

小冊子や雑誌で予習するのもええけど、打ってみればそれだけで面白さがわかる。まさにそんな完成度でした。さすがぼくらのヒーロー、仮面ライダー!


本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2