ファンの心理の裏をかくべし

しかし、この流れを把握しさえすれば、逆に買い目が絞れるので、これをチャンスと捉えることもできる。では、どんな買い目を組むべきか。ポイントは1レース目だ。

1レース目は「1番人気、もしくは、はっきりとした穴」の両極端、どちらかをおすすめしたい。1レース目はいきなり外したくないという心理から、人気サイド複数頭を指名する人が多い。WIN5は、基本的に均等買いなので、結果として1番人気馬は単勝より過小人気になりやすい。

過去1年のWIN5で、1番人気が勝ったケースは20回。そのうち、WIN5支持率が単勝支持率を下回り、WIN5側でお得となった回が13回ある。

お得かどうかの比較で、2番人気は「3勝6敗」、3番人気は「2勝6敗」だから、それならば思い切って1レース目を1番人気1頭のみの指名とし、2レース目以降を広く取ったほうがよい。もしくは、いきなり穴を狙って皆がカバーできないところへ行くか、両極端のどちらかを検討するとよいだろう。

■須田鷹雄 プロフィール
1970年東京都生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。大学在学中に競馬ライターデビュー。競馬以外のギャンブルも含めた「旅打ち」をライフワークとし、国内の全公営競技場を踏破した経験を持つ。

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