ご相談の回答者
○弁護士・古川穣史
男女の問題から刑事事件まで、なんでもござれ。「一期一会」の精神で皆さんのお気持ちに向き合いたいと思います。一緒に最善の解決へと向かっていきましょう!
○ライター・もしだ
主婦でライター。宮沢りえ、ゴクミと同じ年齢(むろん面識はない)。法律のことはてんでわかりません!
○編集部・ブリ子
アラフォー独女。最近老後のために、高い保険に入りました。
ブリ子:近隣トラブル、困りますよね。
もしだ:実家の近所でも、駐車違反の車を見つけるたびに通報してるオバちゃんいたよ~!
古川:基本的に車同士の事故の場合、一般的には止まっている車のほうが、過失は低いことが多いですね。
もしだ:へ~! 修理代払わなくても良かったものかも。
ブリ子:今回は先方の修理代を、相談者の身内の方が払った形になりましたが、そこですぐ支払いに応じるべきではなかったんでしょうか?
古川:そうですね。まずは各々の修理の見積もりをとって、話し合いから始めるべきでした。
もしだ:あらら~。
古川:ただですね、もともと相手がこれまで勝手に駐車していたので、相手のせいだと思う気持ちもわかるんですが、法律的にはそれだけで「相手が全部悪い」とはならないんですよね。
もしだ:法律はシビアなんですねー。
ブリ子:あとからやっぱりおかしいと思ってもどうにもならないですか?
古川:一度支払ったあとでも、不当利得として返還を求めることはできる可能性があります。また、ご両親の車の修理代も相手に請求されたほうがいいでしょう。ただ、払ってしまったものを取り戻すには、なかなかハードルが高くはなりますけど。
もしだ:でも、お向かいさん厄介そうだから、つい言われるままに支払ってしまう気持ちもわかるなあ。
ブリ子:こじれて近所付き合い終了の危険性もありますしね。持ち家だとそうそう引っ越せないだけに怖い~。
古川:近隣トラブルで弁護士に相談に来る人は、それなりに覚悟を決めていることが多いですよ。
【古川穣史(ふるかわじょうじ) プロフィール】
弁護士。一橋大学商学部、早稲田大学法科大学院卒業。離婚男女問題、遺産相続、犯罪・刑事弁護など幅広い分野を得意とする。八木良和法律事務所に所属。
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