【年末警告特集】「超悪質ボッタクリ」から身を守る防御策の画像
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もうすぐ忘年会シーズン。今年1年のウサを晴らしに、2次会は同僚たちと「夜のお店」へ。そこで“悪夢”が!!
楽しいはずの夜が一転して悪夢に。そこは竜宮城どころか、ハイエナたちの巣窟だった。今月4日にも恐ろしいボッタクリ事件が発覚した。
「新宿歌舞伎町にあるレンタルルームで、30歳の女が“サービス”を受けに来た男性(24)に“基本6万円、VIPコースは10万円、キャンセルするなら5万円”と言い、キャンセル料の5万円を脅し取った疑いで逮捕されたのです」(全国紙社会部記者)
男性は客引きに誘われた際、別の女性の写真を見せられていたようだ。甘い言葉で誘うのはボッタクリの常套手段だが、その手口は近年、悪質、巧妙化しているという。
「新宿の歌舞伎町を中心として、昨年7月~今年5月までボッタクリが横行していました。ただ、その後は警視庁の取締り強化により、数は減っています。ただ、いまだに悪質な業者は存在しており、歌舞伎町流のボッタクリが、都内はおろか全国各地の繁華街に拡散しているんです」(前同)
忘年会シーズンを間近に控えた今、本誌は悪辣(あくらつ)なボッタクリ店から身を守る方法を徹底取材。危機回避の方法を探ってみた。
「まず、ボッタクリ禁止条例なるものは、完全なザル法。特に問題なのは“料金表示義務”。店は料金が分かるよう表示せねばならないのですが、故意に客から見えにくい場所に置く、料金表そのものを仮装するなどして誤魔化(ごまか)せるのです」
こう話すのは、新宿歌舞伎町を拠点に毎週、何件ものボッタクリ被害者からのSOS相談を受けている『うみとそら法律事務所』の弁護士・青島克行氏だ。料金で揉める一番の理由は“客引き”の存在である。
「ほとんどのボッタクリは、客引きからの“1時間3000円で飲み放題”などといった誘い文句に乗ったところから始まります。客引きの事前説明などは口約束に過ぎず、当然、当てになりません」(前同)
客引きは絶対に信用してはいけないのだ。後で店から高額請求をされて、「客引きの話と違う!」とわめいても、「彼は店とは関係ない」と言われるのがオチだ。また、店の外観だけで判断するのも地獄への第一歩。
「外観は普通のキャバクラなのにボッタクリ店だったいう事例も山ほどあります。外から見極めるのは不可能なんです」(同)
では、不運にもボッタクリ店に入ってしまった場合、どうなってしまうのか。会社員のAさん(48)は昨年末、友人2人と歌舞伎町で客引きに「ワンセット1時間4000円」と誘われて、お店に入店。2時間ほどの滞在後、店から請求された料金は33万5000円だった。
「抗議しましたが、強面の男たちに“無銭飲食だぞ”とすごまれ、“裁判するか”と脅されたんです。ただ、“裁判費用もかかるし、職場や家族にもバレるぞ”と言われてしまうと、この場で払ったほうがいいのかもと思いました」(Aさん)
Aさんらはその後、ATMに連れていかれたという。「店の人間が4~5人ついてくるんです。本当に怖かったし、自分が惨めで自己嫌悪に陥りました」(前同)
青島弁護士によると、「無銭飲食」という言葉にひるんではいけないという。「ここで動じてはなりません。通常の無銭飲食とは“当初から代金を支払う意思もないのに入店、飲食して、予定通り、支払いをしないで帰ろうとする”こと。この場合は該当しません」

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