現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第20回 パチプロも驚く!!「千円で13万発を叩き出すモンスターマシン」

 夜明け前に起き、激アツの新装開店があるホールに到着。入店待ちの先頭を確保して割り込み対策もバッチリ。座り込んで寝て待ち、ふと目が覚めると開店から2時間後……。泣きながら家に帰ったポンコツパチプロのアンドレです。

 パチンコで稼いだ金で生活しているのが「パチプロ」ですが、もちろん毎日必ず勝つわけではありません。プロでも月に数回、週に1~2回は負けています。それでもトータルで考えれば、1日平均で2万円くらいは勝っている計算になります。若くて体力のあるプロや、もっと凄腕のプロなら3万円以上は稼いでいるでしょう。

 いずれにしてもプロのくせに地味な稼ぎだなぁと思われるかもしれません。普通の人でも10万勝ちなどド派手な経験があるかと思います。パチプロでもそういった大勝ちをすることはありますし、反対に大負けもしょっちゅうあります。しかしトータルでプラス収支に持っていくのが最終目的なので、1日単位での勝ち負けはいちいち気にしないのです。

 ところがそんなパチプロであっても、想定を大きく超えるような「マグレ大勝ち」が炸裂した時は、さすがに印象に残ります。プロの技術を駆使しての20万円勝ちレベルはこれまでに数回ありますが、それを超える「最高記録」は忘れられません。しかも当時のわしはまだサラリーマン兼業のプロでした。

 初代『黄門ちゃま』や『大工の源さん』をはじめとするCR機が人気を伸ばしはじめていた頃、わしは会社員をしながら地味なノーマルデジパチでコツコツ稼いでました。ホールには連チャン機や一発台といった古いジャンルも混在していて、今では考えられないほどバラエティーに富んだ機種構成でしたのう。

 ある日、営業で外回りをしていたわしは、繁華街の喫茶店で日替わりランチを食いました。店を出てタバコを吸いたくてあたりをキョロキョロ。近くに、たまに行くホールがあったので躊躇なく入店。打つつもりはなかったので、誰もいないシマで一服してそのまま帰ろうとも思いましたが、当時はパンチパーマのコワモテ店員さんが目を光らせていた時代。休憩代として千円だけ打って仕事に戻ることにしました。

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