たとえば、郊外型で粘る客が多いホールのカド台は出しやすい傾向があります。たくさん出ているのが目立ちやすい場所は宣伝効果が高いからです。逆に駅前店など繁華街系ホールのカド台は回収傾向が見受けられます。場所的にカド台は座りやすいですし、やたらと客が入れ替わるカド台は危険度大と言えるでしょう。メイン機種だからこそ出したい店もあれば、そのメイン機種を貯金箱にして儲けようと考えているホールもあるのです。恐ろしいですのう。

 別の理由でコッソリ勝ちやすくなっている例もあります。それは冷暖房の送風口からエアコンの風が直撃してしまう席や、四方八方からタバコの煙が集まってしまう席などです。これらは店の構造上どうしようもないので、快適に打てない分、せめて出玉で還元しようとしているのかもしれません。この時期であればドアが開くたびに寒い外気が入ってくる席などもそうです。

 こういった環境面は意外に興味深いテーマです。つい最近グランドオープンしたホールで、全台超サービス状態のシマがありました。わしも打ってましたが、真冬なのに何と冷房がガンガン。店としては出しまくっているのに、ソコソコ勝つと誰もが帰っていきます。できれば客全員に薄く広く勝って欲しいというホールの意図があったものと思われます。

 ちなみに、冷暖房操作はプロ対策に使われたりもします。わしは混んでるシマが嫌いなので、誰もいない場所でポツンと打ちます。現金投資中は快適だったはずが、持ち玉がプラスに転じた途端、わしの席付近だけ真冬なのに冷風がブォーン。これはたまりませんでしたが、そういう時のための革ジャンで送風攻撃をシャットアウトして、打ち続けました(笑)。

 機種の好き嫌いはさておき、ホール全体をよ~く観察してみると、違った視点で「出る出ない」が発見できるかもしれませんよ!

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