現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第26回 プロが明かす甘いパチンコ台とは?

 ひと昔前、パチンコ店の交換率が全国的に上がり出した頃、「貯玉」が勝手に値上がりして丸儲け! なんて話をよく聞きました。「よーし、わしだって!」と貯玉を増やしはじめたものの、この数年で交換率は下がる一方……。甘くて美味しい話にはいつも出遅れる、モタモタおじさんパチプロのアンドレです。

 余り玉でもらう甘いチョコは苦手なので、カウンター嬢にそっと返す。気が付けば五十路手前の人生折り返し地点で、甘い恋など何十年もご無沙汰。甘い話に全く縁のない生活を送っているからではありませんが、ことパチンコになると「甘い」というキーワードにとても敏感です。

 どんなスタイルのパチプロにも共通したテーマは「良い店で良い台」を見つけ出すことです。それがプロの全てと言っても良いほど。プロのテクニックも重要ですが、それはあくまでオマケ要素。良い店や台とは、言い換えれば「甘い台」や「甘い台が打てる店」を指すのです。パチプロ稼業とは、金鉱脈探しや埋蔵金探しのようなものかもしれません。スケールの大きさは全然違うけど(笑)。

 ところで、この「甘い台」とは一体どんなモノなのか? 「甘い台」を砕いて説明するなら、良く回る、良く当たる、勝ちやすい等々いろいろあるんですが、究極的にいえば「誰がどんな打ち方をしても勝てる台」ということです。今ではもう体験できませんが、20年以上昔の新装開店みたいなイメージでしょうか。ガバガバな釘で適当に打っていてもドンドン当たる。台によっては当たっていないのに、勝手に玉が増えていくような台も。新装開店のホールでは、開店直後のシャッターをくぐって殴り合いの台争奪戦になるのも日常的でしたのう。

 昔話ばかりでは意味がありませんが、数年前までそれに近い台にはありつけました。『激流王』と言うハネモノなんですが、店に設置された5台のうち、1台だけがどうにも不自然。普通はハネに拾われた玉がV穴に入れば大当たり。いかにV穴直行ルートに玉を乗せられるかが勝負となるのですが、その1台だけは、どこへ向かって打ってもV穴に落ちてしまうのです。つまりタダもらい状態!

 故障や破損状態で打っている場合はゴト扱いされますが、どこにもそんな箇所はナシ。店員に怒られることもなかったのですが、さすがに恐かったので数回しか打ちませんでした。今思えばもったいなかったですのう。

 一般的なデジパチなら、以前にも取り上げた初代の『仮面ライダー』がスゴかった。

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