巨人が「糸井、メヒア、上原」獲り!? 早くも始まった「50億円大補強」の全容の画像
巨人が「糸井、メヒア、上原」獲り!? 早くも始まった「50億円大補強」の全容の画像

 “読売のドン”が放つ怒声にすくみ上がった球団幹部が札束を駆使して、有力選手を強奪すべく動き出した!

 一人の男が放った言葉に、球界の盟主である巨人の錚々たる幹部が凍りついた。「由伸の責任じゃねえからな。フロントだよ。だって、補強してねえじゃん。今の陣容で勝てったって無理」 7日7日、巨人が阪神戦で0-6の大敗を喫した試合後、記者たちの前に姿を現した渡邉恒雄前球団最高顧問が、痛烈なフロント批判を繰り出したのだ。「ナベツネさんが怒りをぶちまけるのも無理はないですよ。わざわざ観戦に行ったのに、7日は1安打0封。これは、10年ぶりとなる屈辱的な記録でしたからね」(スポーツ紙記者)

 この試合に象徴されるように、今季の巨人はとにかく打てない。「チーム打率.246はリーグ5位で、総得点283は最下位ですから、話にならない。投手はまだマシとはいえ、チーム防御率は3.73でリーグ5位。そのうえ、盗塁数31は中日と並んで最下位です。これで2位に食らいついているんだから、頑張っているほうですよ」(前同)

 7月12日には、首位・広島との差を詰める絶対に負けられない直接対決に臨んだ巨人だったが、今季ワーストとなる13失点を喫し、3-13で大敗。このチームの体たらくだから、“巨人軍のドン”が冒頭のようにブチ切れるのも無理はない。「これで大慌てになったのが、巨人のフロント陣。今年はもうどうしようもないけど、もし来季また無様な負け方を続けたら、“自分のクビが飛ぶ”と泡をくって、早くも来季の補強に向け動きだしたんです。ナベツネさんの“勅命”となれば、金に糸目はつけない。フロントは50億もの超大型補強も辞さないでしょうね」(同) ペナントレース折り返しを迎える前に、水面下で始まった巨大補強。その全容を本誌がスッパ抜く――。

 まず、今オフの最大の課題となるのは、打線の核となる好打者の獲得だろう。となれば、名前が挙がってくるのがヤクルトの山田哲人とDeNAの筒香嘉智。2人のような超A級の選手を、すぐにでも獲得できれば言うことはないのだが、彼らがFAの資格を取るのは2020年のこと。「もちろん、巨人の長期計画の中に名前は入っているし、彼らがFA権を得たのなら巨人が獲得に動きだすことは確実ですが、あくまでも問題はこのオフ。ここで手を打たないと何にもなりません」(同)

 2016年オフにFA資格を得て、移籍の可能性が高い有力選手といえば、野手では中日の平田良介、オリックスの糸井嘉男だ。「平田は、4月にグロインペイン症候群を発症。これはいわゆるヘルニアで、再発の可能性もあるため、野手では糸井獲得が濃厚です」(スポーツ紙デスク)

 糸井は、6年連続で3割を達成している好打者。昨季こそ不振に陥ったものの、今季は3割をキープ。長野正義以外の外野が固定できていない巨人にとっては絶好の選手と言えるだろう。「糸井自身も、“他球団にどう見られているのか、興味はあります”と移籍に前向きな発言をしており、巨人が動けばすんなり決まるでしょう」(前同)

 投手で今オフにFA権を取得するのは、史上最年少で100セーブを達成し、現在はDeNAの先発の柱を務める山口俊と、14年に最高勝率を獲得した西武の岸孝之だが……。「山口は7月10日に足首を捻挫し、オールスター戦辞退を発表。岸も4月25日に緊急降板(6月に復帰)。どちらにしても、ケガの多い選手は獲得に慎重にならざるをえないでしょうね」(同)

 他の球団で活躍する外国人選手も当然、獲得リストに名前を連ねている。今シーズン、契約が切れ、移籍の可能性がある有力選手は、中日のビシエド、西武のメヒア、広島のエルドレッド、ロッテのデスパイネ、日ハムのレアードなど。「ビシエドは素行が悪いとの噂が出回っており、巨人は消極的。エルドレッドは故障持ちのため、獲得には慎重な姿勢ですね」(同)

 となると、メヒア、デスパイネ、レアードが残る。実績的には、84試合消化時点で、すでに27本塁打72打点と二冠王を突っ走るメヒアか、昨季34本塁打を放ち、今季もすでに25本塁打のレアードだろう。「今年、ヤンキースから3億円で獲得したギャレットが不発で、巨人は外国人選手が手薄なんです。西武、日ハムともに資金力では巨人にかないませんから、巨人がなりふり構わぬマネーゲームに持ち込んで両選手獲得なんてこともあるかもしれませんよ」(同)

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