『エヴァ奇跡』は1パチ実戦だったので論外としても、『沖海2』で大ハマリした日も『慶次~斬』の日も、なんと負け額としては、どちらも幸い5~6万円前後の負けで済んだのです。

 私も何度か10万円を超える負けを経験していますが、そういうときはだいたい、1台を丸一日打ち切った日じゃなくて、あれでもないこれでもないと、次から次へといろいろな台を打ち散らかしているんですよね。みなさんの中にも、心当たりがある人、結構いらっしゃるんじゃないですか?

 それに実は、パチンコライターやパチプロにとって、大ハマリは意外とそこまで辛くないものなんです。まったく辛くないといえばウソになりますが、おそらく、みなさんが思っているよりは苦痛を感じていない人が多いんじゃないかな。私も、攻略誌の編集部員になりたての頃や、負けていた頃はハマリのたびにビクビクして、めまいがしていましたが、今は1000ハマリくらいなら、全然なんてことはないです。

 もちろん、パチンコ番組の収録でハマリを喰らうと、編集が大変だろうし、自分も動画に映るタイミングが減ってしまうので辛いです。でも、プライベートで打つ分には、「あぁ、暇だなぁ……」くらいに思っていますね。

 というのも、以前にもお話しましたが、パチンコで勝つために最も重要なのは「回転率」。千円あたりでデジタルが平均して何回転しているかで、パチンコの勝ち負けが決まるといっても過言ではないのです。もちろん、回れば回るほど、大当たり抽選を多く受けることになりますから有利となり、オーソドックスな機種だと、等価交換のお店で千円あたり18回転前後回る台が、収支がプラスマイナスゼロとなるラインだといわれています。

 私が2000回転以上の大ハマリを喰らった『沖海2』も『慶次~斬』も、当時はまだ状況が良かったということもありますが、なんと千円あたり30回転弱も回っていたのです! ですので、その日はたまたま当たりに恵まれませんでしたが、本来の確率通りに大当たりを引けていたとしたら、かなりの大勝ちが期待できる台だったんですよ。

 しかし、パチンコはたった一日打ったくらいじゃ、確率通りに当たりを引くことはできません。何日も何時間も打ち込んでやっと確率が収束するものなのです。逆にいえば、長時間打てば必ず確率は収束するということ。大ハマリを喰らったら、いつか必ず軽い当たりや大連チャンはやってくるのです。

 ライターやプロはそのことをしっかり理解しているので、多少のハマリを喰らっても、さほど辛くは感じないんですね。先輩のパチンコライターさんで、「ハマリは友達」「明けない夜はないように、明けないハマりもない」なんて名言を残している人もいます。みなさんもよく回る台を見つけたときは、多少のハマリにめげず、台を信じて粘ってみてくださいね。

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