小池百合子都知事が対峙する「7人の天敵」リストの画像
小池百合子都知事が対峙する「7人の天敵」リストの画像

 数か月前まで「座敷牢」に閉じ込められ苦杯をなめてきた女政治家が大逆襲! 女の一念岩をも通す、復讐劇の行方!!

「小池といったら、ラーメンでしょ」 10月3日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)にゲスト出演した際、名物コーナー「ビストロSMAP」で漫画に登場するラーメン好きのキャラ“小池さん”に自らをなぞらえてラーメンを注文したのは、小池百合子東京都知事。余裕綽綽に見えるが、都政は今、豊洲新市場、東京五輪……加えて、都議会や都庁改革と問題山積のはず。「同番組は、9月28日に都議会で所信表明した翌日の夜、公務を終える都知事を待って極秘収録されました。よく、そんな時間があるものだと思えますが、豊洲新市場の問題で、石原慎太郎元都知事に“一本勝ち”したことが、気持ちのゆとりにつながっているようです」(都庁関係者)

 築地市場の豊洲移転を決めた当時の都知事である石原氏が土壌汚染対策を巡り、盛り土でなく“地下空間利用”で対応する案を「(当時の都中央卸売市場長の)比留間英人氏に言った」と激白し、今後、都の調査に全面協力すると小池氏に白旗を掲げたのは、先月21日のこと。あの石原氏を屈服させたことで“小池旋風”はさらに勢いを増した。ベテラン政治記者が言う。

「彼女の政治手法は、いわば“喧嘩殺法”です。都知事選では、当時の自民党東京都連幹事長・内田茂氏を“都議会のドン”と名指しして対立構造を鮮明化。政局の師匠・小泉純一郎元首相のような“劇場型政治”で、政敵の既得権益の壁をブッ壊し、改革をアピールするという方法を取っているとみえます」

 都知事選前は、自民党内で冷や飯を食わされてきた小池氏。しかし、強大な力を手にした今、「7人の天敵」を標的に定めて、雪辱の炎をメラメラ燃やしているという。まず名前が挙がるのはやはり“ドン”内田茂氏だが、この戦いは案外あっけなくカタがつきそうだという。「内田氏は、来年7月の都議選に出馬せず、引退するとみられています。つまり、小池都知事と戦わず敵前逃亡。その意味で、すでに“勝負あった”と言えます」(政治評論家の有馬晴海氏)

  だが、強敵はズラリ居並ぶ。先に挙げた石原慎太郎元都知事も、その一人だ。「いったんは小池都知事が“一本勝ち”したとはいえ、石原氏からのヒアリングはまだ調整できていない。石原氏の抵抗が続いているのです」(前出の都庁関係者) 加えて、戦線が拡大する可能性も指摘されている。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、こう言う。

「石原元知事の側近が、豊洲の土壌汚染対策として“盛り土の他に手はないのか”と、あれこれ動き回っていた節がある。よって、小池都知事が石原氏の側近らへ、どこまで斬り込んでいくのかが注目されます」 勝負はまだこれからだが、元を辿れば、石原氏と小池氏には深い因縁がある。

「政治活動に熱心だった小池氏の父・勇二郎さんは、1968年に石原さんが国政選挙に立候補した際、関西の選対本部長として支えたのです」(選対幹部) つまり、石原氏にとって小池都知事は“恩人の娘”。「石原さんは、都知事選の際に“厚化粧発言”で小池氏を揶揄しました。しかし、それは当時、息子の石原伸晃衆院議員が自民党東京都連会長を務めており、小池氏と対立していたから。今回も、最終的にはヒアリングに協力するとみられており、それが分かっているから、小池氏も焦らず、泰然としていられるのですよ」(都庁番記者) 優雅な血祭りの“カウントダウン”といったところか。

 続いては、丸川珠代五輪担当相もピンチ。先の都知事選の際、自公両党推薦の増田寛也候補の応援演説で、「都議会と一戦しようという人が都知事になれば、1、2年をムダにしてしまう」と、小池氏をコキ下ろしていたが、結果はご存じの通り。都知事となった小池氏は、丸川氏に“ガン無視”という最大の屈辱を与える戦術に出た。

「丸川氏が幾度も面会を求めるも、小池氏はそれを無視。続けて、あるパーティの会場で偶然出会った際、丸川氏が小池氏に握手を求めて手を差し伸べたときもスルーし、エレベーターに乗り込んだ。都知事と会話もままならず、丸川氏の五輪担当相としての今後が危ぶまれます」(前同)

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