映画評論家の秋本鉄次氏は、二階堂の成長ぶりを絶賛する。「『私の男』は原作ファンでもあった彼女が出演を熱望。タブーに挑むとあって、18歳になるのを待ってクランクインしたという意欲作で、本当に素晴らしい演技を見せてくれましたが、そのボディには、まだ幼さを感じました。しかし、『この国の空』や大杉漣を翻弄する艶やかな金魚を演じた『蜜のあわれ』と出演を重ねていくうちに、オヤジ好みのボディに成長していきましたね」

 14年には、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で、淀(茶々)を好演した。「秀吉役の“怪優”竹中直人を向こうに、19~20歳の彼女が、なんとも憎々しい演技で受けて立ち、波乱に満ちた女の人生を演じきったのには、驚かされました」(テレビ誌記者)

 大河女優としての顔をも得たわけだが、一方で、彼女は、慶應義塾大学総合政策学部在学中の現役女子大生という才女の顔もある。「今年6月には日本外国特派員協会主催の会見で、外国人記者相手に流暢な英語で挨拶し、一部の質疑には英語で応じていたので驚かされました」(芸能記者)

 また、今年の1月からは、人気バラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の看板コーナー「ゴチになります!」の新レギュラーとして加入。「同番組では、聖子ちゃんカットにロング丈のセーラー服姿がお約束。ナイナイの矢部浩之には、初回から絶賛され、ファンを急増させました」(前出のテレビ誌記者)

 と、テレビタレントとしての顔も好評だし、モデルとしての顔も若い女性たちから支持されている。「彼女は新垣結衣や西内まりやなどを輩出している、女子小中学生向けファッション誌『ニコラ』のモデル出身ですからね。現在も、よくファッション誌で特集が組まれています。映画で演じる様々な役柄同様、様々なジャンルの服を独自のセンスで個性的に着こなしてしまうのは、さすがです」(女性誌記者)

 それでいて、マスコミに見せる顔も非常に評判がいい。「彼女は、すでにトップ女優の一角に食い込むポジションにありながら、“おたくの雑誌やサイトに載せられては困る”といった媒体NGがないため、取材が殺到しますね。取材対応がいいから、こちらも応援したくなっちゃいますよ」(前出の芸能記者)

 今後も、いろいろな顔で我々の期待を、いい意味で裏切ってくれるはずだ。

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