松本若菜「結婚しても母親になっても、女優は絶対に続けたい」ズバリ本音で美女トークの画像
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 18日から劇場公開された『愚行録』の撮影秘話や特撮ヒーローのお姉さん役でデビューしてからの10年、そしてプライベートや気になる結婚の話までを、お聞きしました!

――今回出演された映画『愚行録』は、第135回直木賞の候補作にもなった同名の傑作ミステリー小説が原作ですが……。

松本 (原作を)読み終えたときは、なんて後味が悪いんだろうって。何日も(暗い気持ちを)引きずってしまいそうな感じでした。それと、物語がインタビュー形式で構成されているので、これらがどんなふうに映像化されるんだろうって思いましたね。

――映画は、主人公の週刊誌記者・田中(妻夫木聡)が、育児放棄で逮捕された妹・光子(満島ひかり)の問題を抱えながらも、犯人が捕まらないまま1年が過ぎた一家惨殺事件の真実に迫ろうと、事件関係者に取材(インタビュー)を重ねるうちに、被害者夫婦の意外な素顔が明らかになっていく展開でした。

松本 私が演じた惨殺事件の被害者一家の妻・夏原友季恵は、映画では大学時代を中心に描かれます。学生時代って一番、人間関係が構築されていくときだなって、私の実体験の中でもあったので、そこはリアリティを感じました。

――なるほど。彼女はどんな女性だと思いましたか?

松本 難しいのがそこなんです。この『愚行録』に出てくる夏原って、みんなの回想じゃないですか? これは私が思っていることなんですけど、人の記憶って勝手に塗り替えられません? 自分の都合のいいように書き換えられちゃうことってありますよね?

――たとえば、いじめられたほうは覚えているけど、いじめたほうは忘れちゃっている……とかですね。

松本 そうそう。この夏原という女性は、彼女に好意を寄せていた尾形(中村倫也)から見たら“すごく完璧な女性”だけど、他の人間は“あの女は最低!”と証言していますから。

――確かに、それぞれの夏原像であって、実際はどんな人間か分かりませんよね。

松本 だからこそ、本当に悩んで悩んだ結果、何も含みを持たずに役作りをしました。簡単に言ってしまうと、天然な女性ということでしょうか(笑)。

――演じるうえで心がけたことはありますか?

松本 何も考えないようにしないと、悪い女性って、きっと分かりやすく出ちゃうと思うんですね。

――悪女って、あからさまに分かると見るほうもつまらないかもしれませんね。

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