それはズバリ、貼り紙やポスターです。店内には新台入替のチラシや、イチオシ機種を盛り上げる装飾ポスターがあちこちにあります。しかし、常に貼り出されているモノはどうでもええです。

 本当にチェックすべきは、手書きやパソコンでプリントしたような、即席の掲示物です。それも前日からとか、当日だけの限定的なモノ。「機種名だけ」が大きな字で書いてあったり、新台でもない古い機種なのに「空き台です!」の札が意味深に置かれていたり。

 同業者のチクリ防止として余分な情報は省き、パチプロたちに知られぬよう、そしていつも来店しているお客さんだけが気づくよう、突発的にコッソリ告知をするんです。「ウォーリーを探せ」とか、脳トレの「アハ体験」みたいなレベルかも(笑)。

 パチプロが下見するとき、店によっては釘より掲示物を優先することすらあります。いずれにしても行動力は欠かせませんが、わしが特に重視している掲示物チェックポイントをお教えしましょう。それは「トイレの中」!

 パチプロの行動パターンは、誰でもだいたい一緒。下見に来て台の釘をチェックしたら、数をこなすため、すぐに次の店へ向かいます。でも店内でちゃんと遊技をしている客なら、一度はトイレで用を足しますよね。だから、常連客だけに伝えたい「激アツ告知」をそこで掲示するわけです。トイレの中なら、当局にもバレにくいですしのう。

 ホール内の入口では、日にちだけを貼り出すのにとどめて、細かい時間や整理券の配布情報はトイレに詳しく書いてあったり、あるいはトイレになぜかQRコードがポツンと貼ってあって、携帯で読み取ってアクセスすると「出す予定の機種名」が表示されたりするケースもあります。

 つまり、本当においしいガチ情報とは、ふだんからホールに足を運んで、日々の違いを観察して得られるもの。だからこそ、競争相手が少なく、うまみがあると言えます。釘なんて全然分からなくても、勝つ方法はいくらでもあるのです。

 ……ということでホールに到着したら、たとえ何も出なくても、まずはトイレにダッシュしてみましょう(笑)。

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