また、「おでんラーメン」は目からうろこのコラボ。カップ麺のお湯を注ぐ際に、コンビニで売っているおでんのスープを利用するのだ。おでん出汁の旨みが、カップ麺の新たな魅力を引き出すと同時に、具材による満腹感も得られる。

「おでんわんたん」はおでんラーメンと作り方は同じだが、カップ麺を、わんたんスープに変えたバージョンだ。カップ麺では多すぎるけど、わんたんスープよりは、もう少し空腹感を満たしたいというときにピッタリなのだ。

 また、“何物にも混ざらない”と思われがちのカレー系カップ麺も、ちょい足しで味わいにグッと深みを足すことができる。「カレーヌードル+コーヒー+りんごジュース」は、カレー系カップ麺に、適量のリンゴジュースとインスタントコーヒーを少し加えるだけ。基本の味こそ変わらないが、舌の上でのコクが一気に倍増するのである。

 カレー系カップ麺に「トマトジュース」を注ぎ込んだアレンジも、また違った旨みと深みを引き出してくれる。それはまるで、高級洋食店のカレーを味わうかのような、至福のひと時と言っていい。

「カップ麺+野菜サラダ」は、ボリューム感とヘルシー感を同時に得られる組み合わせ。専門店に比べて具材が少ないカップ麺の概念を打ち破るのだ。オススメは味噌系や家系などの濃い味のカップ麺で、にんにくなどを入れれば、「二郎系」に近づくこともできる。野菜を、後入れではなく最初に乗っけておいて、その上から湯を注ぎかけると、野菜がいい感じに、しなっとなる。

 セブンイレブンの「名店仕込み」シリーズの「一風堂 赤丸新味博多とんこつ」。他のカップ麺より値段は少し張るが、有名店の味を再現した本格的な商品である。なんと、ここに甘~い「プリン」を足して溶かすというちょい足しなのだが、驚くなかれ。ハッタリなしで、濃厚豚骨ラーメンへと進化してしまうのだ。これは、決して冗談ではなく、奇跡の組み合わせメニューなのである。

 カップ麺だけでなく、カップそばとカップうどんのオススメレシピも紹介しよう。まずは、奇をてらわない、「カップそばorうどん+魚粉+かつお節」。出汁の香りや旨みが目立つ昨今のそば&うどん系において、その長所を伸ばすものなのだ。スープの一口一口が、老舗の出汁のように感じることができる奥深さを持つ。魚粉は、スーパーのお好み焼き粉などの近くにおいてあることが多いので、ぜひ探してみてほしい。

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