■M-1王者アンタッチャブルの山崎弘也と柴田英嗣の漫才をまた見たいが
片方の不祥事がきっかけで、関係が修復不能になったケースもある。アンタッチャブルの山崎弘也と柴田英嗣がそうで、「女性問題が警察沙汰となったことで、所属事務所は10年1月から約1年間、柴田の活動を休止。1年後に活動を再開しましたが、以来、コンビで仕事は一度もナシ。柴田は07年にも体調不良を理由に、3か月ほど仕事を休みましたが、これも実は女性問題が原因。懲りずに同じ過ちを繰り返し、周囲に迷惑をかける柴田に“やってられん”と、山崎が三行半を突きつけた形です」(事務所スタッフ)
審査員満場一致でM-1王者に輝いた、圧倒的手腕と才能の2人の漫才。「また見たい」と熱望するファンは多いが、その日が来る気配はまだまだなさそうだ。
“不祥事不和”となったコンビは他にもいるようで、「昨年6月、10月と立て続けに自動車で事故を起こして謹慎処分を受けたのは、インパルスの堤下敦。相方の板倉俊之が孤軍奮闘していますが、“第2のアンタッチャブル”になりそう。また、16年末、運転する車が接触事故を起こし、ひき逃げ容疑で書類送検されたNON STYLEの井上裕介のチャラついた性格を、相方の石田明は本気で嫌っていますね」(前同)
とはいえ、芸人は「仲が悪いほど面白くなる」という説もある。「ギスギスしたプライベートの関係が、舞台上での緊張感になる。そして、そのときの互いのリアルな感情がネタにぶつけられ、面白くなるというのは、確かにあるでしょう」(お笑い評論家のラリー遠田氏)
かつての“やすきよ”は、その典型。むろん、中には「整いました!」の“即興なぞかけ”でブレイクしたねづっち、木曽さんちゅうのWコロンのように、不仲で本当に解散してしまうコンビもいるが、「品川庄司もそうですし、南海キャンディーズの山里亮太さんと、しずちゃんもそうですが、不仲の時期を経て、好き嫌いを乗り越え、パートナーとして関係が成熟してくるケースも多いですよね。オリラジも、藤森さんがチャラ男でブレイクして、中田さんが、藤森さんの面白さを認めて、今の関係があります。不仲である時期は、相方の良さに気づくためのチャンスとも言えるのでは?」(前同)
ならば、不仲、犬猿の仲と言われているうちは、まだ芸人として伸びしろがあるということ。次の「お笑いBIG3」「ポスト紳助」は、この中から出るか!?