スマホや光熱費、生命保険まで「マル得錬金術」1か月で10万円儲ける!の画像
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「生きてるだけで丸儲け」とは明石家さんまの座右の銘だが、生きてるついでに“ひと工夫”を加えれば、なんと、1か月で10万円も儲けることが可能。「節約というと、面倒なことばかりだろうと思われるかもしれませんが、つらいと思う節約術は一切、オススメしていません」と言うのは家計再生コンサルタントの横山光昭氏。

 まず横山氏が推奨するのは、携帯電話の切り替え。携帯を替えるだけで、節約できる仕組みはこうだ。携帯電話で通話やメールをするにはSIMカードというICチップが必要。これまでなら、たとえばNTTドコモからauへ乗り換えた場合、携帯端末に挿し込むSIMカードが携帯会社と紐付いていたため、ドコモで使っていた端末はauで使えなかった。しかし、携帯会社にSIMロック解除が義務化され、その手続きさえすれば、新たに携帯電話の端末を買わずとも、これまでの端末を使用したまま格安携帯(格安SIMとも言う)の会社と契約できるようになった。

 格安SIMを提供する会社は、テレビCMでおなじみのUQモバイルなど、大小合わせて500社以上もある。「お使いの携帯端末を持って家電量販店の格安SIMコーナーへ行き、相談してみてください。既存の携帯会社には“2年縛り”などの契約条項がありますが、そのペナルティを払っても、多くの場合、元が取れます。月額8000円かかっていた携帯代が、2000円以内まで節約できるようになるはずです」(前同)

 格安SIMでは、通話料の定額かけ放題のサービスは大手に比べて薄いが、携帯で電話をかけまくるユーザーの場合でも、ラインなどの無料通話を使うなどの工夫でカバーできる。家族4人で切り替えたケースで、毎月の通信費が2万4000円節約できるという。

 また、意外と節約効果が高いのが「節水シャワー」。通販でも買え、シャワーヘッド部に取りつけるだけ。「シャワーはお湯を使うので水道代のみならず、ガス代も節約できます」(同) 家族構成にもよるが、年間の節約効果は3万708 1円(月額3090円)という試験データもある。光熱費関連では、電気とガスをセットで申し込むとセット割引が適用され、2万4000円(月額2000円)程度お得になる勘定。

 次に、自家用車の買い替えを検討しているならば、エコカーにしてみよう。国土交通省が定める平成32年度燃費基準+50%以上を達成している新車なら、買った際にかかる自動車取得税と初回の車検時にかかる重量税は免税となる。東京在住で、もう車には乗らないという70歳以上の人なら、東京都の窓口へ行ってシルバーパスを発行してもらうのも手。条件つきだが、1000円で都バスや都営地下鉄が乗り放題。

 節約の次は、節税で小遣いの捻出だ。それができるのがiDeCo(イデコ=個人型確定拠出年金)。60歳までに毎月、掛け金を支払い、60歳以降に受け取る仕組みだが、最大の利点は、掛け金が全額、所得額から控除されること。毎月5万円ずつ掛け金を積み立てたら年間60万円。税率20%に区分される所得のある人なら「60万円×20%」で、年間12万円分を節税(月1万円)でき、その分、手元に残せるわけだ。

「あとは保険の見直しです。15年以上前に加入し、利回りのいい“お宝生保”に加入している人は別ですが、子どもが独立した世代では、もう死亡保険も不要。蓄えがあるのなら医療保険にも入る必要はありません。既存の生保を解約し、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳疾患)保険に加入すると、掛け金の差額で毎月2万円ほど浮くはずです」(前出の横山氏)

 このタイプの保険の中には、保険の支払い条件を満たすと、一時金が受け取れるものもある。たとえば、一時金として100万円の保険金を支給され、実際の治療費が30万円しかかからなければ、残りの70万円分は“保険太り”。病気を治したうえで、余った保険金も手にできる。以上、格安SIM(2万4000円)、節水シャワー(3090円)、電気ガス代のセット割(2000円)、イデコの節税年金(1万円)、保険の見直し(2万円)だけでも、約6万円のプラスになるのだ。

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