ビートたけし
ビートたけし

 演技力やトーク力など、芸能界は実力が重視される世界だ。ニュースバラエティなどでキャスターやコメンテーターを務める芸能人たちには、知識やしっかりとした意見が求められる。そこで今回は、20~50代の男女200人に「知的だと思う芸能人」についてアンケートしてみた。

 まず第7位に選ばれたのは、メイプル超合金カズレーザー。同志社大学を卒業したインテリ芸人として知られ、2016年に放送された『Qさま!!』(テレビ朝日系)の“ヤング学力王No.1決定戦”で初優勝を果たした。カズレーザーを選んだ人たちからは、その理由として「クイズなどで頭の回転が速いところ」(22歳/女性/学生・フリーター)、「どんな分野のことでもよく知ってるから」(41歳/女性/主婦)、「問題を推理して答えるところ」(43歳/女性/主婦)と、クイズで見せる豊富な知識などを称賛する声が多かった。

 第6位は、ジャーナリストの池上彰氏。慶應義塾大学卒業後、NHKに入局し、社会部記者やニュースキャスターを歴任。その後、フリーランスのジャーナリストとしてテレビ出演の他、本も多数執筆している。ニュースバラエティ番組での解説も好評で、「説明が簡単で分かりやすい」(27歳/女性/主婦)という声が見られた。他には、「世界情勢について詳しいから」(34歳/男性)、「情報量がものすごい」(49歳/男性/営業・販売)など、知識量の多さや、難解なニュースを視聴者に分かりやすく伝える手腕が買われたようだ。

 第3位には、櫻井翔、予備校講師でタレントの林修氏、お笑い芸人のビートたけしの3人が同率でランクイン。

 櫻井は、嵐の活動と並行して慶應義塾大学を卒業。2006年から『news zero』(日本テレビ系)のキャスターを務めている。「アイドルでありながらニュースキャスターをしている」(52歳/女性/事務)との意見や、「番組の司会をやっているとき、進行がスムーズなところ」(27歳/女性/主婦)、「ニュースのコメンテーターもできるし笑いも理解している」(44歳/女性)と、キャスターをこなしたり、バラエティ番組でのMCとしての実力が高評価につながったようだ。

 林修氏は東京大学法学部を卒業。複数の教養系番組でMCを務めるかたわら、東進ハイスクールでは現在も現代文講師として活躍している。「国語教師ならではのスマートな言い回し」(45歳/男性)、「知識量がとにかく多い」(43歳/男性)、「相手に分かりやすく教えられる」(25歳/男性/コンピュータ関連技術職)、「とにかく人をひきつける話術に長けている」(50歳/女性/主婦)と、教え上手なだけでなく、人柄を含めて人気が高かった。

 お笑いだけでなく、映画監督としても国際的に評価されているビートたけしは、数学にも通じていて、過去に「数学の研究者になりたかった」と語っていたこともある。今回たけしを選んだ人からは「マルチな才能を持っているから」(55歳/男性/研究・開発)、「ものの見方が広い」(42歳/男性)、「分野を問わず、いろいろなことを知っている」(50歳/女性/公務員)、「発想が独創的」(58歳/男性)という意見があった。

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